ハリー・ケインが負傷離脱し、ソン・フンミンがアジアカップを戦うため韓国代表へ合流。トッテナムは後半戦のスタートで2人のキーマンを失うことになってしまった。誰がこの緊急事態を救うのか注目されていたのだが、今節のフラム戦でチームを救ったのは意外すぎる人物だった。
トッテナムはフラムに先制を許す苦しい展開となり、後半にデル・アリの得点で同点に。このまま1-1で終了かとも思われたが、後半アディショナルタイムにハリー・ウィンクスがクロスに飛び込んで決勝点を奪ってみせた。そしてこの決勝ゴールをアシストしたのが、ジョルジュ・ケビン・エンクドゥだった。
2016年にマルセイユからトッテナムにやってきた23歳のウインガーは、ほとんど出場機会を得てこなかった。昨季後半戦はバーンリーにレンタル移籍しており、今季もほとんどの試合でベンチ外となっている。しかし離脱者が続出したこともあってか、指揮官マウリシオ・ポチェッティーノは今回のフラム戦でエンクドゥをベンチに入れた。
そしてエンクドゥは86分に投入されると、左サイドから見事なクロスでウィンクスのゴールをアシストしてみせた。これにはサポーターも驚いたはずだ。英『Squawka』によれば、エンクドゥは自身のTwitterでサポーターに対して、「オレを覚えている?」とツイートしていたという。忘れていたサポーターは多いはずで、今回のアシストに驚きとともに称賛の声が集まっている。
「もちろん覚えていたさ。素晴らしいクロスだった」
「ジョルジーニョより君の方がアシスト多いぞ」
「ウィンクスへ素晴らしいボールだ。俺たちは忘れていなかった」
エンクドゥがポチェッティーノの構想から外れていたのは確かで、移籍話も出ている。今回の活躍でトッテナムサポーターの目は変わったはずだが、エンクドゥはここからどのようなキャリアを歩むのか。