景況感1.2ポイント減

室蘭の中小企業 昨年7~9月期

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18期連続マイナス水準

 室蘭商工会議所が昨年10月に行った中小企業景気動向調査によると、2018年(平成30年)7~9月期実績の売上額BSI(景気調査指数)は、前期(同4~6月期)から1・2ポイント下降してマイナス6・2となり、18期連続のマイナス水準となった。景気の減速感や先行きへの不透明感が広がっている。

 売上額が前年同期から「増加」と回答したのは26・5%だったのに対し、「減少」が38・9%と約4割に達した。「不変」は34・6%だった。業種別に鉄工、建設が上昇し、その他の卸売り、小売り、運輸、サービスで下降した。

 純利益額は、全体のBSIが前期3・4ポイント下降しマイナス11・0で14期連続マイナス水準。対前年同期で「増加」は20・6%、「減少」が42・6%。資金繰りは「悪化」が18・4%で「不変」が74・4%、「好転」は7・2%だった。

 今後の見通しは、売上額BSIは10~12月期がマイナス9・7、19年1~3月期がマイナス12・7とさらに下降し、先行きに対する不透明感が広がっている。純利益も下降が続くが、資金繰りは上昇傾向を示している。

 調査企業の適正水準を指標とした従業員数BSIは、前期から3・2ポイント下がってマイナス21・8。「適正」が51・5%、「不足」が46・0%で、建設、運輸で不足感が強まっている。

 各業界からは「客先の受注好調は数年続く見込み」(鉄工)、「求職がない。若手採用が難しい」(建設)、「天候不順による農作物の収穫量の変動に左右されている」(卸売り)、「人手不足で売り上げが伸びない」(サービス)などのほか、「地震以降、土木工、舗装工、板金工などが忙しい」「地震後の観光事業の衰退が影響」など昨年9月に発生した胆振東部地震の影響を指摘する声も聞かれた。

 調査は室蘭市内の200社を対象に162社(81・0%)の回答を得た。BSIは、調査企業の項目に対する景気判断を示す数値でプラスなら上向き、マイナスなら下向きの傾向を表す。 (菅原啓)