【ひろしま男子駅伝】福島底力、悲願の栄冠

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 広島市中区の平和記念公園前を発着点とする7区間、48・0キロで競った天皇杯第24回ひろしま男子駅伝は20日、福島が2時間19分43秒で初優勝を飾った。

 1区4位スタートの福島は、5区でトップに浮上。6区で2位に後退したが、アンカー相沢(東洋大)が区間賞の走りでトップを奪い返した。相沢は優秀選手賞に輝いた。

 群馬が過去最高の2位。2年ぶりの優勝を狙った長野が3位、第1回大会以来の優勝を期待された広島が4位。長崎が4年ぶりの入賞となる5位、鹿児島が6位、愛知が7位、福岡が8位だった。

=スタート時の気象状況。気温14・8度、湿度48・7%、東南東の風0・7メートル。

 ▽4区で流れ引き戻す

 「駅伝王国」の誇りが結実した。箱根をはじめ各種駅伝で活躍する長距離選手を輩出する福島が「県チーム」として初めて頂点に立った。東北勢としても初の栄冠に、3区阿部(明大)は「胸を張れること。みんなが自信を持って走った結果」と笑顔を見せた。

 学法石川高勢で固めた高校生が躍動した。「みんな調子がよく、いい形でオーダーを組めた」と松田コーチ(学法石川高教)。1区小指が「最後の1キロを余裕を持って走れた」と混戦から抜け出し、4位発進で流れをつくった。

 失いかけた流れを引き戻したのが、4区横田。7位でたすきを受けると、区間賞の走りで3位に押し上げた。4区を優勝へのポイントに挙げていた安西監督(安西商会)も「遅れを取り返してくれたのが大きかった」と評価した。

 さらに5区松山が流れを加速させた。34秒差をつけられたトップ群馬をぐんぐん追い上げ、残り800メートルを切って先頭へ。「思ったようなタイムは出なかったが、勢いは付けられた」と胸を張った。

 東日本大震災から8年目の悲願達成。安西監督は「福島が力強く生きていることをアピールできた」。阿部は「追われる立場になるが、強い福島として(広島に)帰ってくる」と高らかに宣言した。

初優勝し、選手とスタッフに胴上げされる福島の安西監督