ホークス期待の“ミギータ”真砂が背水の覚悟 「今年ダメならクビになる」

自主トレを公開したソフトバンク・真砂勇介【写真:福谷佑介】

2016年のU-23W杯MVPも、はや7年目の24歳に

 ソフトバンクの真砂勇介外野手が、背水の覚悟を滲ませた。21日に報道陣に公開された柳田悠岐外野手の自主トレに参加している期待の24歳は、福田秀平外野手、谷川原健太捕手、ロッテの李杜軒内野手、広島の高橋大樹外野手、西武の戸川大輔外野手らとともにトレーニング。坂道ダッシュやフリー打撃などで汗を流した。

 類稀なる身体能力を誇ることから、右の柳田=「ミギータ」の愛称を持つ。2016年「WBSC U-23ワールドカップ」ではMVPに輝き、大きな期待を集めたが、その後の2年間は1軍で花開かず、わずか10試合の出場に終わった。このオフはプエルトリコのウインターリーグに派遣され、経験を積んできた。

 柳田の自主トレに同行するのは今回で3年目。今オフは「打席での考え方とかを聞かせてもらっています」と言う。これまでは技術についてのアドバイスなどももらってきたが、そこは右打者と左打者との違いもある。「違いもありますし、感覚は人それぞれのところもあるので、今年は考え方ですね。この投手だったらどう考えるかとか、そういうことを聞くようにしています」と明かした。

 その中で気付かされたのは「野球にミスはつきもの。自分のスイングの中にボールが入るかどうかが大事で、ミスショットは気にしちゃいけない」ということ。兎にも角にも、柳田は“自分のスイング”をすることだと考えており、真砂は「自分のスイングができていれば凡打でも納得できる、と思いました」という。

 2012年ドラフト4位で入団し、今季で7年目となる24歳。「今年ダメならクビになるくらいの覚悟でやりたいと思っています。3年間一緒にやらせてもらって結果が出せていなくて、情けないし、申し訳ない。恩返しするなら、結果を出すしかない」。“師匠”柳田を筆頭に中村晃、上林誠知と外野の壁は厚いソフトバンク。その競争に、真砂は割って入ることはできるだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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