ザギトワ選手所属養成学校で「ドーピング」? 13歳選手の仰天発言が波紋

By 太田清

 

平昌冬季五輪後にモスクワで記者会見した(左から)メドベージェワ選手、トゥトベリゼ・コーチ、ザギトワ選手=2018年3月1日(タス=共同)

 ロシアのジュニア女子フィギュアスケート選手、アナスタシア・シャボトワさん(13)の自身のインスタグラムでの仰天発言が波紋を呼んでいる。フォロワーの質問に答え、安定した演技を行うためにドーピングが必要だとした上で、平昌冬季五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手が所属する養成学校でもドーピングが行われていると断言したのだ。ロシアのスポーツニュースサイト「スポルト24」などが21日、報じた。 

 しかし、シャボトワさん自身はモスクワの別のスケーター養成学校に所属しており、何を根拠に発言したのか不明。 

 シャボトワさんは「安定して演技をするにはどうすればいいですって。たくさん薬物を飲むことよ。安定した演技ができるわ。ただそれだけ。ただ『正しい』薬物を飲まなければいけないけど」と発言した。 

 さらに、ザギトワ選手が所属するモスクワのアスリート養成学校「サンボ70」のフルスタリヌイ支部について「(選手が)薬物を飲んでいるか飲んでいないかですって。もちろん飲んでいるわ」と述べた。 

 フルスタリヌイ支部はモスクワのスケートリンク「フルスタリヌイ」を拠点としたスケーター養成学校で、名コーチ、エテリ・トゥトベリゼさんが女子フィギュアのコーチを務め、ザギトワ選手以外にも銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ選手やソチ冬季五輪団体金メダリストのユリア・リプニツカヤ選手ら多くの名スケーターを輩出。「世界最高の女子フィギュアスケーター養成学校」と称されている。 

 インスタグラムのアカウントは発言後、利用不能となったが、一部ユーザーが映像を保存していた。 (共同通信=太田清)

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