グレイのトレードが成立 マリナーズを含む3球団トレードに

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが「ソニー・グレイのトレードを前向きに検討している」と発言してから13週間、ようやくグレイの移籍が実現した。ヤンキースはグレイとマイナー左腕のレイベル・サンマーティンをレッズへ放出し、その対価として有望株のシェッド・ロングと今年のドラフトにおける戦力均衡ラウンドAの指名権を獲得。そして、すぐさまロングをマリナーズへ放出し、その対価として有望株のジョシュ・ストワーズを獲得した。

グレイは今回のトレードの最終交渉のなかで、レッズと契約延長交渉を行い、3年3050万ドルで合意(2023年は年俸1200万ドルの球団オプション)。レッズはグレイを今季から2022年まで、少なくとも4年間保有できることになった。今オフはすでにドジャースからアレックス・ウッド、ナショナルズからタナー・ロアークを獲得しており、メジャーで十分な実績を誇る先発投手をレッズが獲得するのはグレイが3人目。チームの課題の1つであった先発ローテーションは大幅に強化された。

ヤンキースはCCサバシアが無事に心臓の手術を終え、先発5番手としてローテーションの一角を担う目処が立ったため、グレイは余剰戦力に。最終的にはマリナーズを巻き込む3球団トレードに発展させ、ストワーズとドラフト指名権を手に入れるに至った。ストワーズは昨年のドラフトでマリナーズから2巡目指名を受けてプロ入りした21歳の外野手であり、昨季はA級ショートシーズンで58試合に出場して打率.260、5本塁打、28打点、20盗塁、OPS.790という成績を残している。

また、マリナーズはレッズからヤンキース経由でロングを獲得。ロングは2013年のドラフトでレッズから12巡目指名を受けてプロ入りした23歳の二塁手であり、昨季はAA級で126試合に出場して打率.261、12本塁打、56打点、19盗塁、OPS.765をマーク。なお、マリナーズはロングの加入に伴い、昨年12月に獲得したばかりのケイレブ・カワートをDFAとしている。

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