ミッキーマウス生誕90周年記念展

2月10日まで

©Yomitime Inc.

世界で最も有名なネズミ、ミッキーマウスが2018年11月18日(日)、スクリーンデビューから90年を迎えた。それを記念した大規模な展示「ミッキー:トゥルー・オリジナル・エキシビション」が、ニューヨークのミートパッキング・ディストリクト(マンハッタン)で2019年2月10日(日)まで行われている。「ディズニーなら子ども向けだろう」と思うことなかれ。1万6000スクエアの会場には、絵画、立体、マルチメディア、インタラクティブなものまで、ミッキーマウスをテーマにした作品が多数展示され、ちょっとした現代アートのショーケース。その一部を紹介しよう。

入場を待つ人々 (Photo by Craig Barritt/Getty Images 2018 for Disney)
プレス向けのイベントに駆けつけたサラ・ジェシカ・パーカー。キース・ヘリング作品の前で (Photo by Michael Loccisano/Getty Images for Disney)

80年代ポップ・カルチャーを牽引したキース・ヘリングも、多くのミッキー作品を残した。当時、ヘリングやアンディ・ウォーホルと共に活動した伝説のアーティスト、ケニー・シャーフ。本展では、ディズニー最初のライセンス製品、ミッキーマウスの時計からヒントを得て制作した「宇宙の洞窟(Cosmic Cavern)」を展開している。ブラックライトの下、壁一面に貼付けられた様々なオブジェが怪しく光り、シャーフの個人的な思い出も埋め込まれている幻想的な空間だ。

「宇宙の洞窟」でポーズをとるアーティストのケニー・シャーフ (Photo by Michael Loccisano/Getty Images for Disney)

同展のキュレーターは、デザイナーでクリエイティブディレクターのダレン・ロマネリ。古着を解体し新しいモノを作り出すリメイクブランド「ドクター・ ロマネリ」のデザイナーで、ナイキがリメイクの許可を与えた唯一のアーティストとしても有名。展示は、ミッキーマウスの立体にミッキーやミニーのビンテージTシャツやスウェットシャツなをラッピングした作品。

本展キュレーターでデザイナーのダレン・ロマネリ。作品の前で (Photo by Michael Loccisano/Getty Images for Disney)

日本におけるポップアートやサイケデリックアートの先駆者、田名網敬一(たなあみ・けいいち)も参加。絵画、グラフィックデザイン、アニメーション、映像、立体など、多方面で活動。細部まで描かれた斬新な図柄は、見る者に鮮烈な印象を残す。展示作品には、ミッキーマウスのダークな世界がシュールに描かれている。

田名網敬一のダークなミッキーが大人気(Photo by Craig Barritt/Getty Images for Disney)

アートの他にも、ミッキーのデビュー作「蒸気船ウィリー」の実物大レプリカ、1989年から94年まで放映されたテレビ番組「オール・ニュー・ミッキー・マウス・クラブ」のセット、初期のモノクロ画がディスプレイされた部屋など、大人にとっては子どもの頃を思い出させてくれる懐かしいアイテムも多い。さらに、過去のフィギュアやプロダクト、流行のインスタ映えするスポットなどもあり、年齢問わずに楽しめるよう工夫がされている。

撮影ポイントも多数 (Photo by Craig Barritt/Getty Images for Disney)

90周年を記念して、ファッション、食品、家電、おもちゃなど様々なブランドとコラボした商品も多数販売。アニメーションを基点に、キャラクター商品、レジャー施設、TVチャンネル、映画など、ビジネスとして大成功を収めたディズニー。「人の喜ぶ顔がみたい」というウォルトのポリシーによって生まれたコンテンツは、これからも時代と共に進化し続けるだろう。

Mickey: The True Original Exhibition

よみタイム 2018年12月1日号 掲載