卓球の土井健太郎選手が登場。
先天性の難病「骨形成不全症」で立つことができず、骨折は40回近く繰り返した。同じ病気を持った双子の弟・康太郎さんは大きな存在だった。「いつもどちらかが骨折してギブスをしていた。同じ境遇の2人で一緒に頑張ってきた」。
中学から本格的に卓球に打ち込み、切磋琢磨して試合で競い合うのが楽しかった2人。20年東京でメダルを争うことが夢になった。
しかし、15年に康太郎さんが併発していた心臓病の悪化で帰らぬ人に。半年後、弟を亡くしたショックが冷めないまま、弟と同じ心臓病で手術を受けた。
「僕は運よく助かった。だから康太郎の分も頑張って行きたい」。首から下げている小さな袋には、康太郎さんの遺骨が入っている。
「弟との夢は僕が叶える」。一緒に20年東京の表彰台を目指す。
土井健太郎(どい・けんたろう)
1996年3月8日 静岡県生まれ 22歳
骨がもろく骨折しやすい先天性の難病「骨形成不全症」。中学から本格的に卓球を始め、15年ジャパンオープン団体優勝。
17年ジャパンオープン個人3位、18年アジアパラは初出場でベスト8。
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