カージナルスが新主砲・ゴールドシュミットとの契約延長を検討

今オフ獲得したばかりのポール・ゴールドシュミットとの早期の契約延長交渉について消極的な姿勢を見せてきたカージナルスだが、「私が考えているのは2019年シーズンのことだ」と発言していたジョン・モゼリアック野球部門社長のトーンが変化しつつある。カージナルスは若手3選手を放出してまで獲得したゴールドシュミットとの関係を1年で終わらせるのではなく、契約を延長することを前向きに検討し始めているようだ。

カージナルスは週末に開催した「ウィンター・ウォームアップ・イベント」をゴールドシュミットとの契約延長に向けての起点として利用し、マイク・シルト監督はゴールドシュミット夫妻をディナーに招待した。ビル・デウィット・オーナーは「優秀な選手がカージナルスに来たときは、たとえ彼らの契約が残り1年であっても、我々は常にその先のことを考えている。我々は彼(=ゴールドシュミット)を1年よりも長く保有したいと考えているし、まずは状況をよく見ないといけないね」と語っており、ゴールドシュミット側の意向も含めて状況を冷静に分析し、そのうえでゴールドシュミットとの契約延長交渉に取り組む考えだ。

ゴールドシュミットは今季限りでダイヤモンドバックスと結んだ6年4400万ドルの契約が終了し、シーズン終了後にフリーエージェントとなる。カージナルスはマーク・マグワイア、スコット・ローレン、ジム・エドモンズ、マット・ホリデイといった有力選手を獲得し、彼らがフリーエージェントとなる前に契約を延長してきた実績があり、ゴールドシュミットにも同じ手法を用いることが予想されている。ゴールドシュミット側の意向は現時点では明らかになっていないものの、今季の戦いが進むなかでカージナルスへの好感度が上昇すれば、メジャーを代表する一塁手であるゴールドシュミットが契約延長に応じる可能性は十分にあるだろう。

ホリデイがチームを去ったあと、複数年にわたって打線の中軸を担う強打者に恵まれていないカージナルス。ゴールドシュミットとの契約延長交渉を無事に成功させ、チームの課題の1つを解決することはできるのだろうか。今後の動向に注目したい。

© MLB Advanced Media, LP.