鷹の21歳捕手、柳田から伝授された打撃の“極意”「右投手こそ逆方向に打て」

柳田からの指導に真剣な表情を見せるソフトバンク・谷川原健太【写真:福谷佑介】

沖縄、広島と柳田と自主トレを行う4年目の谷川原健太

 ソフトバンクの谷川原健太捕手が、1軍メンバー入りに燃えている。このオフ、柳田悠岐外野手の自主トレに“入門”している21歳。柳田が報道陣に自主トレを公開した21日も坂道ダッシュやフリー打撃などで汗を流すと、ここまでの2週間ほどの自主トレを振り返り「とても充実していて、いい時間を過ごすことができています」と語った。

「バッティングを伸ばしたかった」と打力の向上をオフの目標に掲げて、柳田への“弟子入り”を志願。糸井嘉男外野手、吉田正尚外野手らも参加した1月6日からの沖縄自主トレ、1月18日から柳田の母校・広島経済大に場所を移しての広島自主トレと時間を共にし「沖縄ではギータさん、糸井さん、吉田さんとやらせてもらいましたが、スイングの違いを感じました」とトップ選手の凄さを痛感させられた。

 この日の自主トレ中でも積極的に柳田に教えを貰う谷川原の姿が。柳田と同じ左打者。貰ったアドバイスの中でも打撃の考え方で「新鮮だった」というのが「右投手こそ逆方向に打って、左投手は右翼に引っ張り込むように打つ」というもの。これまでは右投手を右翼方向に引っ張るイメージで打っており「まだ慣れない部分がありますけど、マスター出来るようにしたい」という。

 昨季は初の1軍昇格を経験しながらも、出場機会は無し。「打たないとすぐに(2軍に)落とされてしまう。まずは初ヒットですが、全打席でヒットにするつもりでやります」と語った谷川原。甲斐拓也に追いつき、追い越せ。“ギータ直伝”の打撃で、1軍の座を射止めたい。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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