東京の橋をモチーフにキャラ誕生

水辺空間への着目狙う

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ポスター画像(C)ハシダンシ

 人懐っこい江戸っ子「吾妻」に、瞳に憂いが漂う花火の使い手「両国」―。東京都内の橋をモチーフにした一風変わったキャラクターが昨年12月、誕生した。「ハシダンシ」という名のプロジェクトの一環で、“橋キャラ”を通じ、東京の水辺空間に目を向けてもらうのが狙い。

 現在はホームページやツイッターで触れられるのみだが、今後は都が運航する水上バスで、キャラクターを演じる声優が名所案内することなどが予定されており、声優ファンの女性を中心に注目を集めそうだ。

 松竹が企画・制作。今回発表されたのは隅田川に架かる吾妻橋、両国橋、駒形橋、厩橋をモチーフにした4人の男性キャラクターだ。

 例えば、エンターテインメントの中心地だった浅草の吾妻橋にちなんだ吾妻は、歌舞伎風の衣装に身を包み、演劇やお笑いが得意。両国橋を基にした両国が扇子を使って花火を操るのは、夏の風物詩、隅田川花火大会が両国の川開きとして始まり、かつては橋を挟むように上流側と下流側で花火が打ち上げられていたことに由来している。

 昨年12月下旬、秋葉原で開かれた制作記念イベントには、吾妻の声を演じる声優千葉翔也さんと、両国役の声優染谷俊之さんが出席。会場には声優ファンら女性100人以上が詰めかけ、熱気に包まれた。

 千葉さんは「橋は10年後、100年後と続いていく建造物。『ハシダンシ』を通じて、東京にあるすてきな橋に興味を持っていただきたい」と期待を込めた。横浜市から来た20代女性は「橋を擬人化しているところが面白い」と興味津々の様子だった。