金栗ゆかりのシナモンロール 玉名女子高生、熊本城マラソンで配布

©株式会社熊本日日新聞社

玉名女子高の生徒たちが焼き上げたシナモンロール=玉名市

 熊本県玉名市の玉名女子高生徒は、熊本市で2月に開催される熊本城マラソンの沿道で、手作りのシナモンロールをランナーに振る舞う。日本人初の五輪マラソン選手で、地元ゆかりの金栗四三の逸話を再現する企画で、5千人分を用意する。

 金栗は、1912年7月のストックホルム五輪マラソンで、猛暑のレース中に意識を失いリタイア。地元のペトレ家に介抱され、シナモンロールとフルーツジュースで疲れを癒やした。その後、金栗は「消えた日本人選手」として語り継がれ、晩年までペトレ家と交流を続けた。

 このエピソードに基づき、熊本城マラソンでは金栗が失踪したのと同じ26キロ過ぎ地点に給食ポイントを設け、シナモンロールとベリージュースを用意する。金栗が登場する今年のNHK大河ドラマ「いだてん」の放送を記念し、マラソンの実行委員会が依頼した。

 この日は食物科3年生35人が、約1400人分のシナモンロールを焼き上げた。6等分に切り分けて冷凍保存し、大会当日に生徒たちがランナーに提供する。

 丸山美紀さんは「飲み込みやすいように、生地を柔らかくした。これを食べて最後まで頑張ってほしい」。実行委は「郷土の名ランナー金栗四三を多くの人に知ってもらいたい」と話している。(熊川果穂、蔵原博康)