使い捨てのペーパー容器で本格グルメパスタを

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山田剛嗣シェフが「本格イタリアンに遊び心を加えた」というパスタメニューは、FFとは思えない超一級の味わい。写真は、ショートパスタのトロフィエを使用した「パクチージェノベーゼ」(1,000円・税抜き)

東京・恵比寿に11月、オープンした「PULS(プルス)」1号店は、新しいタイプのパスタ店だ。容器はすべて使い捨てのペーパーパッケージを使用し、「グルメパスタのFF(ファストフード)レストラン」をコンセプトにしている。

多彩なショートパスタの魅力を伝える

使い捨てパッケージでパスタをテイクアウトできる店は昨今、珍しくないが、その多くは店内で食べるパスタを、「お持ち帰りもできるサービス」として提供しているに過ぎない。

対して同店は、テイクアウト、イートイン問わず、すべて使い捨て容器を使用。利便性が高いFF業態としての姿勢に徹し、テイクアウト前提で「どこでも手軽に食べられる」「時間をおいてもおいしい」ことに重きを置いている点が新しいのだ。

商品の提供もF(ファスト)を追求し、注文後に約3分で提供。下ゆでしたパスタを急速冷蔵して作り置きする独自の“PRE-BOIL調法”で、注文後、ほんの数分の調理でも、最適な時間でゆでたパスタとまったく遜色のない本格的な食感と味わいに仕上がるのだ。

パスタメニューは8種類あるが、お客の好みでパスタの種類自体も選べる。6種類のショートパスタと2種類のロングパスタの他、グルテンフリーパスタも2種類用意し、ショートパスタが多いのも特徴的だ。

「ショートパスタにはさまざまな種類があるが、日本では本格イタリアンの店でしかお目にかかれないものも多い。その魅力をもっと広めたい」と、メニューをプロデュースする山田剛嗣シェフは言う。実際、いつでもどこでも食べやすく、その形状も多彩なショートパスタは、日本でもこれから再注目されそうだ。

同店は2021年度中に都内を中心に8店舗の展開を目指している。同店の拡大により、場所を問わずおやつ代わりに食べる本格グルメパスタが、FFの主要カテゴリーの一つにまで育つかもしれない。

●店DATA
「PULS(プルス)恵比寿店」
所在地=東京都渋谷区恵比寿南1-11-13
営業時間=10時~22時
座席数=45席
メニュー価格帯=パスタ850~1,000円、グラスワイン500円

◇外食レストラン新聞の2018年12月3日号の記事を転載しました。