大和ハウス、木造新築を強化 4年後めどに年3000棟へ

高価格帯木造住宅「ジーヴォグランウッド 都市暮らし森が家コンセプトモデル」外観

 大和ハウス工業(大阪市)は、木造新築住宅事業を強化する。同社の木造住宅は平均販売価格3500万円だが、6000万~8000万円クラスの高価格帯住宅「xevoGranWood(ジーヴォグランウッド)」や、設計からデザイン、自然素材の部材などにこだわり抜いた同社最高級の木造邸宅「PREMIUM GranWood(プレミアムグランウッド)」など、近年、高価格帯木造住宅の売り上げが増加している。「プレミアムグランウッド」は坪単価100万~200万円で販売価格1億円~2億円を想定。年間受注棟数は数棟だが、同社の木造事業のブランド向上に貢献している。

 現在、年間700棟の木造住宅受注棟数を、4年後には3000棟達成を目標とする。そのための体制として、2019年1月から東日本地域で木造住宅販売を開始し、2020年度中に、全国で販売する体制を目指す。

高価格帯木造3階建てモデルハウスオープン

 1月19日、都市部の50~75歳向けの高価格帯木造3階建てモデルハウス「ジーヴォグランウッド都市暮らし森が家コンセプトモデル」を品川シーサイド展示場にオープンした。

 都市の人工空間や雑音ストレスにさらされているシニア層が主なターゲット。充実した庭のほか、バルコニーや室内に施した植栽や、火のゆらぎを体感できる疑似暖炉、鳥のさえずり音をかなでる音響システムなどで、複合的に「森の家」を再現。ストレス軽減な効果などで訴求する。現在、同社は木造3階建て住宅を年間100棟弱施工しているが、売り上げ増加傾向にあり、今回のモデルハウスはさらなる販売棟数拡大に向けた戦略商品だ。4年後には木造3階建て住宅で、全木造住宅の2割受注を目指す。

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