災害時に歯科医師、薬剤師派遣 東彼3町 3団体と協定締結

 東彼川棚、波佐見、東彼杵の3町は22日、災害発生時に歯科医師や薬剤師の派遣を要請する協定書を、大村東彼歯科医師会(高木浩司会長)、大村東彼薬剤師会(塚田正之会長)とそれぞれ結んだ。東彼商工会(山口博昭会長)とは、消防団活動の充実強化に向けた協定も交わした。
 歯科医師会は災害時に各町の要請を受けて編成した歯科医療救護班を避難所に派遣。応急措置や口腔(こうくう)ケアに当たる。薬剤師会は薬剤師を派遣し、避難所での調剤や薬剤交付に取り組む。
 消防団活動の充実強化は、県商工会連合会と県、県市長会、県町村会が締結した基本協定に基づき、県内自治体と各地の商工会が細目協定を結ぶ。東彼商工会は加盟事業所の従業員に消防団加入を促し、各町は事業所表彰などで協力する。
 川棚町役場で締結式があり、3町長と3団体の代表者が協定書を交わした。3町を代表し山口文夫・川棚町長は「災害に強いまちづくりが求められる中、協定は地域防災の大きな前進となる」と述べた。

災害時の活動や消防団活動充実などについての協定書を結んだ東彼3町長と3団体の代表者=川棚町役場

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