プロが教える!初めての「ひらがな練習法」美しく書く方法を伝授

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小学校入学までにひらがなやカタカナに触れさせる家庭も多いと思いますが、どのように教えていますか。幼稚園・こども園内にて「かきかた教室」を主宰し、講師を務める川田道子さんが自宅でできる指導方法を紹介します。

ひらがなの練習法

かきかた教室を8年前に始めた当初は、市販のテキストを使っており、よく書店へひらがな練習帳を見に行きました。そのときに気がついたのが、2・3回「なぞり書き」をした後は自分の力で書くというテキストがあまりにも多いことでした。

それは子ども達にとって、とてもハードルが高いことで、そんなに簡単に書けるものではありません。

もっともっとなぞり書きをたくさんして形がとれるようにならないと、一人でお手本なしで文字を書くのは、とても難しいことです。もし書けたとしても、美しい文字は書けません。

ひらがなを美しく書くには、一文字一文字が持っている「美しく書くための法則」を覚えることが必要です。

その法則を幼少期にマスターすれば、小学生になっても、中学生になっても高校生になっても、その後の人生をずっと美しい文字で過ごすことができます。

そうした一生の財産となる、「美しい文字を書ける力」を身に付けることにより、そのことで芽生えた自信が、「何事もやってみよう!きっと僕なら私ならできる!」という自己肯定感につながります。

ですが、美しく書くためのきまり、法則を子どもに堅苦しく、くどくどと教えても記憶に残らないどころか、書くことが嫌いになるという最も恐れるべき、困ったことになります。

そうならないためにも、子ども達の生活実体験に基づいた、まだ生まれて数年の子ども達が想像できるストーリーにして、書き方のコツを伝授します。

目で見てわかる書き方を教えよう

「ここはくるっとまわりましょう。」などと書かれたテキストが多く販売されていますが、これからひらがなを勉強しようという子ども達に読めるはずがありませんし、文字が読めない子ども達にとってこれは無意味です。

読むことと書くことは、背中合わせですので、同時に聞く・読む・書くを行うことが子どもの成長を促進することになります。

そのため、子どもがもっと目で見てわかるように書き方を伝えることが大切になってきます。

「く」の教え方

まず100均などで小さなホワイトボードを買って来ます。そこにマーカーで、「『く』は、カラスのくちばしみたいに、こ~んなにとんがらせないでね。」とイラスト付きの悪い例を書きます。

そして「とんがり過ぎないで、これくらいなだらかに。そして、こことここが同じ長さになるように書いてみようね!」と目でみてわかるように説明します。

その後、利き手を上げて、書きたい文字をイメージしながら指で宙に書きます。そのあと紙に書くと、形をとらえられるとともに、書き順も覚えられて効果的です。

「の」の書き方

「の」であれば、「ダンゴムシみたいに、真ん丸に丸まらないようにね。」とイラストを書いて、極端に良くない例を書いて見せてみます。

そして「こうならないように、お星さまから書き始めて、斜めに進んで少し真上に上がって、書き始めたお星さまのところに戻って回ろうね。」と実際に書いて見せると、子ども達にはわかりやすく記憶に残ります。

悪い「の」の例
正しい「の」の書き方

ひらがなを教えるときのコツ

ひらがなを教えるときは、まだ生まれて数年の子ども達が想像できるように、

頭の中にイメージしやすいように話し、子どもたちの生活実体験に基づいて教えてあげる

ことで、記憶に残って書き方のコツが頭に入ります。

「ゆ」の書き方ストーリー

「今日はみんなで遊園地にジェットコースターに乗りに行きましょう!早く乗りたいから寄り道しないで、まっすぐに行きましょう。

さあ、着きました!ジェットコースターに乗ります。がたんがたんがたんがたん、一番上まで来たら、回転コースターは回ります!きゃああああ~~~~~と回って、最後は、まっすぐではなく、少し曲げてね。」

というように、子ども達がイメージできるように例えて教えます。

「そ」と「て」の書き方

「あっちこっちたくさん寄り道するのが『そ』で、あんまり寄り道しないのが、『て』」

とイラストを書いて教えてあげると、子どもたちは「あっち行って、こっち行って、またあっち行って、でやっと家に帰る。」とつぶやきながら書いています。ぜひ家庭でもやってみてください。

何よりも楽しく学べるように

子ども達が、書くことが楽しいと思えるように、楽しいお話付きで教えてあげるのが何よりだと思います。

何度も何度も「そうじゃなくてこうでしょ!」と声を荒立てることなく、「『ゆ』のかきかたってどうだったっけ?そう、ジェットコースターに乗るんだよね!」と一緒に笑いあって、楽しんで書きましょう。

その過程で、「ここをこうすれば、もっときれいになるね。」とアドバイスしてあげると、書くことが大好きになってくれると思います。

それが「もっともっと書きたい!ママやパパやお友だちや先生やおじいちゃんおばあちゃんにお手紙を書きたい!」というモチベーションとなり、幼いころから人とのコミュニケーションを楽しめることにつながります。

オリジナル教材「ひらがな練習帳」

しっかりとひらがなをなぞって練習できるように、なぞり書きがたくさんできる「ひらがな練習帳」を作りました。

ひらがなの書き方のコツが1文字数十秒で学べ、ひらがな全文字を見ても約28分という、ひらがなかきかたワンポイントレッスンDVDを作りました。

子どもと見たり、ママやパパが見たりして、家庭での指導に役立てていただけたらと願っています。

ひらがな練習帳
ひらがな練習帳での「なぞり書き」練習。キャラクター達が、「むすぶ」「はねる」「はらう」所を教えてくれるので子どもが目でみてわかります
みちこ先生のひらがな かきかたワンポイントレッスンDVD

京都かきかた鉛筆

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特許取得の「京都かきかた鉛筆」をはじめ、ひらがな練習帳、みちこ先生のひらがな かきかたワンポイントレッスンDVDもお求めいただけます。

(文/川田道子)