海軍さんの魚料理 「五錦飯」を開発

 佐世保鎮守府が開庁して今年で130年となることに合わせ、佐世保商工会議所は「海軍さんの魚料理」として、地元で取れた魚を使った「五錦飯」を開発した。20日はレシピを考案した佐世保市の料理研究家、加藤睦美さんを招いた親子料理教室を市内で開いた。

 佐世保商工会議所は、地域資源の活用や魚食離れの解消を目的に、2014年度から魚料理を通した活性化に取り組んでいる。料理教室は新メニューの周知を図ろうと開いた。

 五錦飯は5種類以上の食材を使ったまぜご飯。魚の切り身を入れたトマトソースで味付けしたご飯に、オムライスのようにタマゴをかぶせて、魚のフライを乗せた。旧日本海軍で、隊員にケチャップが好まれていたことを参考にした。

 料理教室には、市内の小学生の親子ら8組16人が参加。この日はアジを使い、加藤さんの指導を受けながら、三枚おろしやトマトソース作りに取り組んだ。市立木風小1年の山田舞桜さん(7)は「自分で作ったのでおいしい」と笑顔を見せた。
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 佐世保商工会議所は「五錦飯」を提供する佐世保市内の店舗を2月20日まで募集している。6店舗程度で販売してもらう計画。基本レシピは紹介するが、アレンジすることができる。佐世保で取れた魚を使うことが条件で、ほかの食材も地元産を使うことを求めている。問い合わせは、佐世保商工会議所地域振興課(電0956・22・6121)。

「海軍さんの魚料理」として開発した「五錦飯」
料理教室で、加藤さん(左)の説明に耳を傾ける子どもたち=佐世保市保立町、清水地区公民館

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