プロ野球選手「引退後の希望はサラリーマン」に子供たちガックシ…

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(C)kikuo / PIXTA(ピクスタ)、Eugene Onischenko / Shutterstock

小学生に聞く「将来就きたい仕事」は、毎年目まぐるしく変わる。男の子なら「野球選手」「サッカー選手」、最近では「ユーチューバー」だったり、女の子なら「パティシエ」「医者」「先生」だったりだ。

そのときの流行や人気のドラマなどにも左右されるが、夢見る子供であるにもかかわらず、2016年に行われたあるアンケート調査では、男女ともに「会社員」が上位を占めた。安定志向の子供がこんなにも増えたのかと、そのときは驚きを持って受け止められたものだ。

「もっと驚くかもしれませんが、実は引退したプロ野球選手の約15%が同じ答えだったのです」(スポーツ紙記者)

これは日本野球機構(NPB)が、昨年の秋季教育リーグ『みやざきフェニックス・リーグ』(宮崎県)に参加した12球団の選手に「セカンドキャリアに関するアンケート」を実施した結果で、昨年12月13日に発表されたもの。回答した選手は252人で、平均年齢は23.5歳だった。

「プロ野球引退後に就きたい職業1位は『一般企業で会社員』の15.1%。以下2位『大学・社会人指導者』(12.3%)、3位が『社会人で現役続行』(11.5%)、4位『高校野球の指導者』(11.1%)、5位は『海外で現役続行』(8.7%)という結果でした」(同・記者)

NPB引退選手の希望「サラリーマン」1位は、前年の6.8%から15.1%と、その数が倍増した。07年から始まった同調査で「サラリーマン」が1位になったのは初めてのことだという。

 

狭き門をくぐり続けた彼らだからこそ安定を求める?

元プロ野球選手というキャリアを生かして、高校・大学・社会人野球の指導者へという転身は自然な流れであり、理解できるセカンドキャリアだ。球界に残れたとしても「サードキャリア」の問題もある。高校野球などのアマ指導者も狭き門である。

「公認会計士は、毎年の合格率が8~10%程度の日本でもっとも難関試験の1つですが、そんなハードルをクリアし、公認会計士として働くのが元阪神タイガースの奥村武博氏です。しかし、これは例外。そこへいくと営業職で成功している元プロ野球選手は結構います。営業トークに入る前に大いに盛り上がりますし、そもそもバイタリティーがありますからね」(就職誌ライター)

夢のある一獲千金の世界にチャレンジしながら、その挑戦に敗れた後は、リスクの少ない一般の会社員でありたいと願う。何も子供の夢を奪う話ではないのだ。

 

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