レンジャーズがカブレラを獲得 ベルトレイの後釜に

日本時間1月23日、関係者によると、レンジャーズはフリーエージェントの内野手、アズドゥルバル・カブレラと年俸350万ドルの1年契約で合意に至ったようだ。昨季限りで名三塁手のエイドリアン・ベルトレイが引退し、ジョン・ダニエルズGMは経験豊富な三塁手を獲得することが優先事項であることを明言していた。これまで主に遊撃手または二塁手としてプレイしてきたカブレラだが、新天地ではベルトレイの後釜として三塁を守ることになりそうだ。

ダニエルズは「三塁を守ることができて、内野の選手起用に幅を持たせることのできる選手を獲得するのが理想的だ」と語っていたが、二塁・三塁・遊撃での出場経験があり、スイッチヒッターでもあるカブレラは、まさにその条件に合致する選手である。もともとは二塁手、その後は遊撃手としてプレイしてきたため、三塁手としての出場経験はそれほど多くないものの、2017年以降は三塁手として66試合に出場。33歳という年齢を考えても、三塁への本格コンバートには適切なタイミングであると言えるだろう。

昨季はメッツとフィリーズで合計147試合に出場し、打率.262、23本塁打、75打点、OPS.774をマーク。レンジャーズは二塁にルーグネッド・オドーア、遊撃にエルビス・アンドルースと不動のレギュラーがいるものの、ベルトレイが抜けた三塁には昨年12月にカージナルスから獲得したパトリック・ウィズダム(メジャー経験32試合)くらいしかレギュラー候補がおらず、カブレラには正三塁手としての活躍が期待される。

ウィズダムは攻守とも堅実な働きが期待できる選手であり、彼のパフォーマンス次第ではカブレラとの併用になる可能性もある。その場合は、カブレラが持ち前のユーティリティ性を生かして二塁や遊撃のバックアップにも回ることになるだろう。なお、ジョーイ・ギャロは外野手、イサイアー・カイナーファレファは捕手としての起用が中心となるため、正三塁手争いの構想には含まれていないようだ。

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