益城中吹奏楽部 全日本ブラスで4連覇

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プレハブ校舎で練習を重ね、全国4連覇を果たした益城中吹奏楽部のメンバー=益城町

 益城町の益城中吹奏楽部が、昨年12月に東京で開かれた「全日本ブラスシンフォニーコンクール」で4連覇を果たした。同校は熊本地震で被災し、校舎は解体工事が続く。部員37人は狭いプレハブ校舎の音楽室で練習を重ね、栄冠を手にした。

 コンクールは中高生が自由な音楽表現を競う場として2015年に創設。技術力や構成力、踊りなどのステージパフォーマンスを基に審査される。今年の中学の部には全国で10校がエントリーした。

 昭和女子大人見記念講堂であった全国大会には、前年度優勝校として出場。予選を勝ち抜いた6校と競い合った。益城中は課題曲「イン・ザ・ムード」と自由曲「クリスマスメドレー」「The Chicken」の3曲を披露。「ジャズの中に合唱を織り交ぜた意外性が良かった」などと評価された。

 昨年春から使うプレハブ校舎の音楽室は吸音・防音機能がなく、音が響きすぎるという。3年の津留乃彩[のあ]さんは「練習の感覚のままホールで演奏したら、音が小さくなってしまっていた」と振り返る。伸び伸びとした演奏を心掛け、約千人の観客を魅了した。

 新校舎は2020年度中に完成予定。新部長の2年、川原穂乃歌さんは「笑顔で演奏を楽しむ伝統を引き継いでいきたい」と笑った。(立石真一)