佐世保ラッキーボウル閉館へ 51年の歴史に幕

 長崎県佐世保市常盤町の佐世保ラッキーボウルが、施設老朽化のため3月末で閉館することが22日、分かった。夏にも解体工事に入る。跡地にはラッキー自動車(佐世保市)が2年後をめどに自社ビルを建設する計画。1968年に営業を始めてから、51年の歴史に幕を下ろす。

 佐世保ラッキーボウルは地下1階、地上4階建て。2階と4階に18レーンずつあり、36レーンは県北最大規模を誇る。全国大会や九州大会の競技会場としても使用。国体選手も輩出した。会員数は現在約500人という。

 佐世保市中心部アーケード近くに立地し、年間11万人が利用するなど、長年にわたり市民に親しまれた。一方で施設の老朽化は進行。修繕を加えながら営業を続けてきたが、昨年の50周年を節目として閉館を決めた。

 敷地面積は約500平方メートル。建設するビルの階数や規模など詳細は未定。活用策も現在検討している。

 ラッキー自動車の横石肖子取締役は「50年も続けられたのは、地元の皆さんに愛されたからこそ。形は変わるが、これからも地域に密着し、佐世保に貢献したい」と語った。

3月末で閉館する佐世保ラッキーボウル=佐世保市常盤町

© 株式会社長崎新聞社