ブレーブスの外野手探しが終了 マーケイキスと再契約

ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMは、昨季終了後にフリーエージェントとなったニック・マーケイキスと定期的に連絡を取り合っており、35歳のベテラン外野手がブレーブスとの再契約を望んでいることを把握していた。そして、マーケイキス側が希望条件を引き下げたことにより一気に再契約交渉が加速し、日本時間1月23日、1年600万ドルで再契約を結んだことが発表された。マーケイキスの後釜を探していたブレーブスの外野手補強がようやく完了した。

「ニックは明らかに再契約を求めていた。交渉のプロセスのなかでそれはハッキリしていたんだ」とアンソポロスは語ったが、昨季全試合に出場して打率.297、14本塁打、93打点、OPS.806をマークし、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した外野手が1年600万ドルで契約したという事実が、マーケイキスのブレーブスに対する想いの強さを表していると言えるだろう。

600万ドルというのはマーケイキスに対して保証されている金額を表しており、厳密に言うと今季の年俸は400万ドル。来季の契約は年俸600万ドルのオプションとなっており、これが破棄された場合にバイアウト200万ドルが支払われる。よって、マーケイキスは最低でも1年600万ドル、最高で2年1000万ドルの契約を手にすることができるわけだが、昨季の活躍を考えると「格安」であることは間違いない。

アンソポロスは今オフの補強について、「必要な補強を適切な価格で行いたい」との意向を示していたが、ブライアン・マッキャンを年俸200万ドルで獲得したり、マーケイキスを年俸400万ドルで呼び戻したりした動きは、まさに有言実行の見事な補強。すでにジョシュ・ドナルドソンもチームに加わっており、エンダー・インシアーテ、ドナルドソン、フレディ・フリーマン、ロナルド・アクーニャJr.、マーケイキスと強力な上位打線が完成した。

補強が必要な箇所を適切な価格で的確に補強しているブレーブス。昨季の地区王者は、今季もナ・リーグ東部地区の優勝争いを牽引する存在となりそうだ。

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