国内外で活躍する町出身者

兵庫県香美町

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第1回 上治 丈太郎(じょうたろう)

上治丈太郎さんの略歴:
1947年(昭和22年)、香住区一日市生まれ。香住第一中学校、県立豊岡実業高校(現豊岡総合高校)を卒業後、1965年(昭和40年)ミズノ(株)に入社。2011年(平成23年)同社取締役副社長、2013年(平成25年)同社相談役に就任後、2015年(平成27年)同社退社。
現在は、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与、(公財)日本オリンピック委員会国際人養成アカデミースクールマスター、各競技団体・スポーツ庁などの役職を務める。

◆「ふるさとを誇りに思い、いつか恩返しを」
本町出身者には、国内や国外で活躍する人も少なくありません。
そこで、ふるさと香美町を応援していただくきっかけや、子どもたちの目指すべき人物像の一助となればと思い、国内外で活躍する町出身者を本誌で随時紹介します。
第1回は、ミズノ(株)で取締役副社長や相談役を歴任し、現在は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織参与などを務めている上治丈太郎さんにお話をお聞きしました。

◆丈夫な体と我慢強さを養ってくれた
ー幼少期はどのような少年でしたか。

上治:おとなしく控え目な感じでした。私が子どものときは今以上に活気のある漁業の町で、家業も水産加工業でしたので、少しでも家業に貢献しようと学校に行く前に箱打ちをしていました。また、一日市橋の付近の海でよく遊びましたし、魚をよく食べていたので、丈夫な体に育ったと思います。

ー香美町での暮らしや経験は、これまでの人生に生かされていますか。

上治:山陰特有の天候の厳しさが、少々のことでは動じないメンタルの強さや我慢強さを養ってくれたと思います。

ー香美町を離れてからの仕事や暮らしについて、教えてください。

上治:高校を卒業後、ミズノ(株)に入社し、東京本社に配属となりました。そこで、新設されたスポーツ施設部の担当となり、その後、建築関係の勉強をするため、早稲田大学の2部(夜間)に入学しました。

◆長野冬季オリンピックは最高の思い出
ー現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の参与を務めておられますが、オリンピックに関わったきっかけを教えてください。

上治:1988年のソウルオリンピックからです。その前から中国でスポーツ施設の受注活動や海外のビジネスにも実務担当として関わっていました。ミズノ(株)がオリンピックを通じて国際ブランドとしてやっていくことになり、統括リーダーとしてミッションを与えられました。ミズノブランドの認知度向上とイメージアップのため、50カ国以上の国に行き、トップチームやトップアスリートとの契約交渉やサポートをしてきました。

ーこれまでのオリンピックで特別な思い出や最高に幸せだと感じた瞬間があれば教えてください。
上治:1991年のバーミンガム(イギリス)で長野冬季オリンピックが決まったときは最高の喜びでした。日本で3回目のオリンピックの招致活動から終了まで関われたことは最高の思い出です。

ー2020東京オリンピックまであと2年を切りました。今の心境を聞かせてください。

上治:1964年の東京オリンピックの時は東京が、日本が変わりましょうというオリンピックだった。2020東京オリンピックは、東京から、日本から世界をイノベーティブな最高のオリンピックになるよう活動しています。スポーツに関わっていて、一番の理想は郷土の選手がオリンピックでメダルを取ってくれることが切なる願いです。

◆トップアスリートとの思い出
ー日本を代表するトップアスリートとの交流があると思いますが、上治さんだからこそ知っているエピソードがあれば教えてください。

上治:サッカーの本田圭佑選手とは彼がJリーグにいた頃から親交があります。2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会のあと、さらなる高みを目指すために、担当者だけでなく、私との面談の要望があり、商品や将来のサッカー界・スポーツ界のことを語り合いました。今でも年に2回、時間を取って、海外でいろんな情報交換を行っています。
彼はその後もワールドカップなど数々の国際大会で素晴らしい結果を残しています。

◆ふるさと「香美町」を誇りに思ってほしい
ー香美町の子どもたちにメッセージをお願いします。

上治:香美町の子どもたちには、自分の生まれたふるさとを誇りに思えるように育ってほしいです。私は会社からミッションを与えられて、ミズノブランドをインターナショナルにしようと、5年後、10年後はこうなりたいとイメージして努力をしてきました。できないことはないと思うので、香美町の子どもたちも2020年に向けてオリンピック選手に負けないくらい、何か小さな目標でもいいのでチャレンジしてほしい。いつかくる出番に備えて、準備、努力をして、どんな小さなことでも良いので、家族やふるさと「香美町」に何か一つ恩返しができるよう頑張ってほしいです。