【MLB】伝説的選手並ぶ米野球殿堂歴代得票率トップ5 イチローはどこに割って入る?

史上初の満票で殿堂入りを果たしたマリアーノ・リベラ氏【写真:Getty Images】

元ヤンキースのリベラ氏が史上初の満票で殿堂入り

 米野球殿堂は22日(日本時間23日)、2019年野球殿堂入り選手を発表し、元ヤンキースのマリアーノ・リベラ氏が史上初めて100%の票を獲得する満票選出を果たした。

 パナマ出身のリベラ氏はヤンキース一筋でプレーし、メジャー通算19年間で史上最多の652セーブをマーク。最多セーブ3回、最優秀救援投手6回、13度のオールスター選出、5度のワールドシリーズ制覇と輝かしい実績を残した。有資格1年目で満場一致の支持を集めた。

 米殿堂入りは、10年以上連続でメジャー取材をする米国野球記者協会(BBWAA)に所属する記者が投票権を持ち、全投票数の75%以上を獲得した候補者が殿堂入りを果たす。また、得票数が全投票数の5%に満たなかった候補者は翌年からリストを外れることになるが、5%以上の得票があっても候補としての資格を持つのは10年間と定められている。

 リベラは有資格1年目で満場一致の支持を集め、これは史上初のこと。そして、歴代の得票率トップ5にも伝説的な名選手が並ぶ。

1.マリアーノ・リベラ 100.0%
 1995年にデビューした。キレ味抜群のカットボールを武器にヤンキースの絶対的守護神に君臨。史上最多652セーブをマークし、5度のワールドシリーズ制覇に貢献した。通算19年間で1115試合登板、82勝60敗652セーブ、防御率2.21。ポストシーズンでは96試合登板、8勝1敗42セーブ、防御率0.70と勝負強さを発揮した。

2.ケン・グリフィー・ジュニア 99.32%
 1989年にマリナーズでデビューし、レッズ、ホワイトソックスでプレー。薬物使用によってパワーアップした選手が多い中、生まれ持った素質を磨き、4度の本塁打王を獲得。歴代6位の通算630本塁打をマークした。97年にMVP受賞。通算22年間で2671試合出場、打率.284、630本塁打、1836打点。16年に440票中437票を獲得し、殿堂入りした。

3.トム・シーバー 98.84%
 1967年にメッツでデビューし、レッズ、ホワイトソックス、レッドソックスでプレー。新人王、サイ・ヤング賞3回、最多勝3回、最優秀防御率3回、最多奪三振5回を受賞し、12度のオールスター戦に選出された。1年目の67年から81年まで15年連続2桁勝利をマークし、通算20年間で656試合登板、311勝205敗1セーブ、防御率2.89、3640奪三振。92年に殿堂入りした。

4.ノーラン・ライアン 98.79%
 1966年にメッツでデビューし、エンゼルス、アストロズ、レンジャーズでプレー。162キロの豪速球を武器に奪三振の山を築き、最優秀防御率2回、最多奪三振11回、ノーヒットノーラン7度、オールスター戦に8度選出された。73年のシーズン383奪三振、通算5714奪三振はメジャー記録だ。通算27年間で807試合登板し、324勝292敗3セーブ、防御率3.19。99年に殿堂入りした。

5.カル・リプケン・ジュニア 98.53%
 1981年にオリオールズでデビュー。オリオールズ一筋の193センチの遊撃手として1982年5月30日から98年9月20日までの15年間に歴代1位となる2632試合連続出場を記録した。新人王、MVP2度、ゴールドグラブ賞2回、オールスター戦に19度選出された。通算21年間で3001試合出場、打率.276、431本塁打、1695打点、36盗塁。07年に殿堂入りした。

 将来的に殿堂入りが確実視されるデレク・ジーター氏やマリナーズのイチロー外野手、大谷翔平投手のチームメート、アルバート・プホルス内野手は、どこまで迫れるか。(Full-Count編集部)

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