アジアカップ開幕前から侮れない存在とは言われていたものの、カタール代表が驚くほどの強さを見せている。グループステージではレバノン、北朝鮮を撃破し、日本代表がベスト16で苦しんだサウジアラビアにも2-0で勝利。グループ3試合で10得点0失点と文句のつけようもない成績で決勝トーナメント進出を決めた。
その決勝トーナメント1回戦でも、イラク代表を1-0で撃破。ゴールラッシュとはならなかったが、クリーンシートはまだ続いている。今大会最も順調にベスト8行きを決めたチームと言っていいだろう。エースのアルモエズ・アリも7得点を決めて得点王争いをリードしており、攻守両面においてカタールは危険なチームだ。
英『FourFourTwo』によると、カタールを指揮するフェリックス・サンチェスは優勝を狙うだけの実力があるとチームを信じている。
「イラク戦は我慢し、適応しないといけなかった。1度この領域にたどり着いたら、大会を制したいと考えるものだ。私の選手たちはその実力があることを見せている」
そのカタールがベスト8で戦うのは、優勝候補の一角とされる韓国代表だ。韓国はベスト16でバーレーン代表相手に延長戦の末2-1で勝利を収めているが、満足のいく内容とは言えないはずだ。今の状態を考えればカタール優位と見てもおかしくはない。
韓国戦にも勝てばオーストラリア代表と開催国UAE代表の勝者と対戦することになるが、前回王者オーストラリアも今ひとつ調子が上がっていない。UAEも優勝候補に挙げるのは難しいだろう。日本代表が目指すは優勝だが、決勝の相手がカタールだったなんてことも十分にあり得るはずだ。
