「ロマンスカーミュージアム」くわ入れ 小田急が安全祈願

 小田急電鉄は23日、小田急線海老名駅西口(神奈川県海老名市上郷)に建設する鉄道博物館「ロマンスカーミュージアム」の安全祈願祭を行った。ミュージアムは、同社にとって最大のブランドであるロマンスカーの新旧の車両を展示して周辺住民や利用者、鉄道ファンらに楽しんでもらう施設。2021年春の開業を予定している。

 小田急電鉄によると、敷地面積は4千平方メートルで、建物は鉄骨2階建て延べ4400平方メートル。1階に初期の流線形ロマンスカーとして有名な「SE」、前面展望席を設けた「NSE」など歴代のロマンスカー5種類や、開業当初に使われた通勤車両など計11両を展示する。駅のペデストリアンデッキから直接ミュージアム2階に入れる構造にする。

 建設予定地に設けたテント内で行われた祈願祭には関係者が出席。神官が祝詞を読み上げた後、星野晃司小田急電鉄社長と、設計、建設をそれぞれ担当するUDSの中川敬文社長、フジタの奥村洋治社長が工事の安全を祈り、くわ入れ式を行った。

工事の安全を祈り、くわ入れをする星野晃司小田急電鉄社長

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