箱根駅伝「連覇を目指す」 東海大、地元3市でV報告

 正月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で初の総合優勝を遂げた東海大学陸上競技部が23日、同大がキャンパスを置くなどして交流がある伊勢原や平塚、秦野の3市を訪れ、快挙を報告した。伊勢原市役所では職員が手作りした横断幕などで出迎え、市民ら約400人が偉業をたたえた。

 同市を訪問したのは、両角(もろずみ)速監督と、湯澤舜、西田壮志、阪口竜平、小松陽平、郡司陽大の5選手。高山松太郎市長は花束を贈呈し「多くの方々に感動と勇気、希望を与えていただいた。けがのないよう練習に励み、(来年も)頑張っていただきたい」と感謝と激励の言葉を贈った。

 両角監督は出場46度目での悲願達成に「多くの皆様にご声援をいただき、期待に応えることができた」と満足そうな表情。「5区に象徴されるように起伏の多いコースがほとんど。われわれも大山に登り、丹沢エリアでトレーニングする。地元の環境を生かして力をつけた成果が出せた。2連覇に向け、今後も頑張る」とあいさつした。

 8区で首位の東洋大を捉え、逆転した小松選手は「チームメートやたくさんの方の声援があり、楽しく走ることができた」と振り返った。その後、職員と市民が東海大応援歌を響かせて万歳三唱した。

 一方、陸上競技部が練習拠点を置く平塚市役所では歓迎セレモニーがあり、JA湘南から農産物のプレゼントも。平塚産のイチゴが好物という10区の郡司選手は「いつも食べているおかげで健康に駅伝も走ることができた」と笑顔だった。

 秦野市役所でも市民と職員が出迎え、高橋昌和市長らがあいさつした。

記念撮影に臨む東海大の両角監督(左から2人目)と選手たち=伊勢原市役所

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