ミスター東大ファイナリスト出身高校でパワハラ騒動や理科室での不倫が文春砲に! 問われる危機管理能力

稲井被告は今何を(YouTubeより)

「母校の凋落が悲しいですね。昨年、世間を騒がせたあの、ミスター東大ファイナリストも母校のOB。卒業生がフシダラな事件を起こしたと思えば、パワハラ、理科室不倫で校長更迭ですよ」

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毎年、東大合格者を50人くらい輩出する私立の中高一貫校、駒場東邦(東京都世田谷区)が文春砲を浴びたことで、卒業生が困惑しています。

文春報道によれば、合格者数が減ったので、指導に問題があったと言われた女教師がパワハラだと訴えたものの、(一応その面では)シロとされたそうです。

「超難関進学校は、東大合格者数等の進学実績がキモなので、その達成のために生徒にスパルタ教育をしたり、強烈な指導者が教師を先導したりする伝統があるところが少なくありません」(進学塾講師)

さらに、男性教諭からセクハラを受けたという女性職員の申し立てがあり、調査したところ理科室で不倫関係になっていたことも判明したことが報じられています。

「私立中学の入試シーズン間近の報道は、受験生減を招くかもしれません。逆にスキャンダル発覚後は、倍率が下がるから入りやすいというのもありますが、高い学費を払って、高度な教育をご子息に受けさせたいご家庭には、頭が痛いですね」(進学塾講師)

今回、校長は、文春の取材を受ける約束をしたにもかかわらず、ドタキャンした旨も報じられています。

「医学部裏口騒動の時もそうでしたが、危機管理広報能力が低い校長が多いですね。特に私立は内部の出世競争に勝てば長期で独裁者になれますから、他人の意見に耳を傾けない人が多いです。かつて、墓石ビジネス騒動が週刊誌で報じられたり、進学塾や通塾生を揶揄する発言をして、大手進学塾が受験推奨をやめるという事態を招いた私学進学校の理事長がいましたが、その学校は一時期偏差値が20下がりましたし、東大合格者も全盛期は100人近くいたのに、今では一桁になりました」(進学塾講師)

校長の言動一つで、学校のイメージも伝統もメチャクチャになります。学校の危機管理広報研修は急務でしょう。(文◎槌鋸多漏)

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