イチローがマリナーズとマイナー契約 19年目のシーズンへ

フランチャイズ・プレイヤーのエドガー・マルティネスの殿堂入りから一夜明け、マリナーズの次なる殿堂入り選手となるであろうイチローがマリナーズとのマイナー契約に合意したとのニュースが飛び込んできた。まだ球団からの正式発表はないものの、ジェリー・ディポートGMはイチローが東京ドームでの開幕2連戦でロースター入りすることについて繰り返し言及しており、故障なくスプリング・トレーニングを過ごせば開幕ロースター入りは確実。メジャー通算3089安打を誇る安打製造機がメジャー19年目のシーズンに臨む。

今オフのマリナーズは主力選手の退団や放出によりロースターの再編を行っており、外野は右翼にミッチ・ハニガー、中堅に新加入のマレックス・スミス、左翼に同じく新加入のドミンゴ・サンタナが入る布陣が基本になると見られている。さらにジェイ・ブルースもチームに加わっており、ブルースは左翼、指名打者、一塁をこなしながらレギュラー級の出場機会を与えられる見込み。よって、イチローが得るであろう出場機会は限定的なものとなる可能性が高い。

ディポートはイチローが東京ドームでの開幕2連戦でロースター入りすることは明言しているものの、それ以降については方針を明らかにしていない。「最初の2試合で7安打を放てば、3試合目でプレイするチャンスがあるかもしれない」と、ディポートは本気とも冗談とも取れるコメントを残しているが、ロースター枠が28人から25人に戻る開幕3試合目以降については、ロースターに留まる可能性があることを否定しているわけではないというのが現状だ。

昨季はベン・ギャメルとハニガーのコンディションに不安があったため、外野のサポート役として3月にメジャー契約を結んだイチロー。出場15試合で44打数9安打(打率.205)に終わり、5月には会長付特別補佐となってロースターを外れたが、現役続行のためにトレーニングを続けてきた。イチローのメジャー19年目はどのようなシーズンとなるのか。スプリング・トレーニングの開始、そしてレギュラーシーズンの開幕が楽しみだ。

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