日本人学生の海外留学10万人突破、アジア圏への留学が増加

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日本人学生の海外留学者数

日本学生支援機構は、2017年度に海外留学をした日本人学生が10万人を突破したことを発表した。2009年度と比べると3倍近く増えており、特にアジア圏への留学者数が増えているという。留学者数のもっとも多い大学は早稲田大学だった。

海外留学に関するアンケート調査は、トビタテ!留学JAPANが2018年5月に実施したもの。インターネット調査により、学生412名、採用担当者400名を対象に行った。なお、日本人学生とは、日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校(第3年次以上で専攻科を含む)、専修学校(専門課程)在籍者を指す。

2017年度における日本人学生の海外留学者数は過去最高の10万5,301人。初めて10万人を超え、2009年度と比べると3倍近く増加した。留学先は、「アメリカ」「オーストラリア」「カナダ」の順に多いが、「中国」「韓国」「台湾」「タイ」「フィリピン」などのアジア圏への留学者が増加しているという。特に、「中国」「台湾」の増加率は20%を超えており、大幅に増加している。一方、「アメリカ」への留学者数は減少しており、留学先の選択肢が多様化しているようすがうかがえる。

留学者数がもっとも多い大学は「早稲田大学」2,770人。ついで「京都大学」2,209人、「立命館大学」2,049人、「東洋大学」1,961人、「東京大学」1,871人、「同志社大学」1,713人、「関西学院大学」1,572人、「関西外国語大学」1,556人、「大阪大学」1,521人、「明治大学」1,520人だった。

学生の81.6%が「大学時代に海外留学をした方がいいと思う」、86.6%が「留学する大学生は今後増えると思う」と回答した。海外留学をしたほうがいいと思う理由は、「海外への留学生の増加が日本経済の発展に有効だと思う」70.2%や、「海外留学経験が仕事で役に立つ」79.4%という意見が多かった。

企業採用担当者の63.6%が「留学経験者を今後積極的に採用していきたい」、61.1%が「今後、留学中の学生のための選考における配慮(オンライン面接、採用時期の変更など)を実施・強化したい」と回答している。

就職活動を経験した留学経験学生の86.0%、企業採用担当の92.8%が「海外留学の経験が就職活動において良い影響を与える」と回答。海外留学経験は企業採用担当の評価も高く、実際に就活をした学生も手ごたえを感じているようだとしている。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックによって、「留学への興味・関心が高まった」学生は33.5%、「留学への興味・関心を持つきっかけとなった」学生は28.4%だった。

外岡紘代