南天の星座の超大質量ブラックホールからなる銀河

画像からはみ出る様なスケールで撮影されたのは、ちょうこくしつ座の方向約6500万光年の距離にある棒渦巻銀河「NGC 613」です。

銀河バルジを貫く棒状の構造を持つ棒渦巻銀河に分類される天体は、観測されている渦巻銀河の3分の2を占めています。棒渦巻銀河「NGC 613」の形態は、棒渦巻銀河を示す「SB」、緩やかに巻かれた銀河腕として「bc」、棒状構造を囲む薄いディスクの「rs」で、「SBbc(rs)」に分類されます。

また、ほとんどの棒渦巻銀河と同様に「NGC 613」の中心にある強力な電波源超大質量ブラックホールと推測され、天の川銀河中心のブラックホールよりも約10倍の質量であると考えられています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC2」の2つの可視光、1つの紫外線フィルターによって撮影され、2015年9月に公開されました。なお、2016年にはアマチュア天文家によって超新星「SN 2016gkg」が発見されました。

Image Credit:ESA/Hubble & NASA and S. Smartt (Queen’s University Belfast)
■A spiral galaxy’s brights and darks
https://www.spacetelescope.org/images/potw1539a/

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