ランボルギーニのレース車両 不正に車検を通した疑い

 イタリアの自動車メーカー「ランボルギーニ」のレース用車両を不正な手段で車検手続きしたとして、神奈川県警交通捜査課と都筑署は24日、道路運送車両法違反(不正車検)や有印私文書偽造・同行使などの疑いで、横浜市都筑区富士見が丘、自動車整備会社役員の男(64)を逮捕した。

 逮捕容疑は、2017年10月~18年2月ごろ、公道を走行できないレース用車両の車台番号を、公道走行が可能な同社製のスポーツカーに付け替える手口で排ガス規制試験を通過させ、レース用車両1台が保安基準に適合したとする虚偽の書類を関東運輸局神奈川運輸支局に提出して車検証の交付を受けた、としている。調べに対し、同容疑者は容疑を認めている。県警は動機面や背後関係などの捜査を進める。

 県警は同容疑者が今回摘発された手口で、レース用車両が公道を走れる状態にしていたとみて追及する。18年4月に国土交通省からの情報提供があり、県警が捜査していた。

神奈川県警本部

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