1泊平均6万円にヘリ遊覧、京でホテル競争 ロボット接客も

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JR京都駅周辺に次々と進出するホテル

 JR京都駅周辺で大型ホテル進出が相次ぎ、顧客獲得競争の最激戦区となりつつある。京阪ホールディングス(HD)は29日、同駅近くに通常の客室で1泊平均6万3千円前後を想定したホテル「ザ・サウザンドキョウト」(222室)をオープンする。宿泊者限定の体験プログラムとしてヘリコプターで観光地を巡る遊覧飛行もあり、富裕層をターゲットに8割超の高稼働を見込む。

 京阪HDは、京都駅前の既存ホテル4棟を次々に改装し、昨年11月には同駅南側に「ホテル京阪京都八条口」(234室)を開業した。2020年春には駅南側で新たに200室規模のホテルをオープンする計画で、駅周辺の系列ホテルは7棟に拡大する。

 中でもホテル新規開業が目立つのが駅南側エリアだ。

 今年5月にはJR西日本グループが駅南側で開発する宿泊特化型ホテル2棟(計900室)が開業し、一帯の客室供給が一気に増える。八条通沿いでは、大和ハウスグループがホテル2棟を建設中。旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)グループは、フロントで恐竜型ロボットが接客する「変なホテル」(98室)を今年4月開業する予定。近くではアパート型ホテルも今後開設する。

 また、来夏には駅南側で建て替え中のJA会館が、ロイヤルホテルの新ホテル(267室)に生まれ変わる。

 空前の開業ラッシュを念頭に、京阪ホテルズ&リゾーツ(下京区)の稲地利彦社長は「駅周辺では過剰感も出ている。シティーホテルとしての機能やサービスの質で勝負したい」と腹をくくる。新旧のホテルが入り乱れる中、各施設は独自のサービスや魅力を打ち出す工夫を迫られている。

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 京都市に立地する宿泊施設の客室数は、市が2020年までに必要と試算した4万室を既に突破し、今後2年間のうちに5万室を上回る見通し。京都市内では訪日外国人の増加を背景に「お宿バブル」とも呼ばれるホテルの建設ブームが続き、地価高騰や交通機関の混雑を引き起こしているが、供給過剰の懸念も強まっている。京都駅真南の地点は17年の公示地価が前年比で27・3%のプラスとなり、商業地の上昇率で京都府内1位、全国でも3位となった。