「高校生平和大使」 平和賞候補に推薦 ノーベル賞委が受理

 核兵器廃絶を求める署名を毎年夏に国連へ届けている「高校生平和大使」が昨年に引き続き、ノーベル平和賞の候補に推薦された。平和大使の活動を支援する「高校生平和大使派遣委員会」の平野伸人共同代表によると、推薦資格を持つ国会議員43人の推薦文を取りまとめてノルウェーのノーベル賞委員会へ送り、21日に受理されたという。
 同派遣委は昨年11月頃から、国会議員に呼び掛けるなど準備を開始。本県選出の6人を含む計43人が推薦人に名を連ねた。3月には高校生ら4人がノーベル賞委員会を訪問し、活動をアピールする予定。
 高校生平和大使は1998年、インドとパキスタンが相次いで核実験を実施したことをきっかけに発足。これまでに約178万筆の署名を国連へ届けている。
 平野共同代表は「昨年は候補となったことで国際的な認知度が上がり、子どもたちの励みにもなった。活動を活性化していきたい」と述べた。

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