東京で八木義徳の展覧会

室蘭出身の芥川賞作家、没後20年

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東京都町田市で開かれている室蘭出身の芥川賞作家、故八木義德氏の展覧会をPRするチラシ

 室蘭出身の芥川賞作家、八木義德氏(1911~1999年)の展覧会「世界の果てで生き延びろ」が、東京都町田市の町田市民文学館ことばらんどで開かれている。波瀾(はらん)万丈の生涯や初公開の直筆原稿、日記などが紹介されている。3月17日まで。観覧無料。

 八木氏は早稲田大卒。在学中に横光利一と出会い、師事した。44年「劉廣福(りゅうかんふう)」が第19回芥川賞、77年「風祭」が第28回読売文学賞を受賞。88年に業績が評価され、第44回芸術院恩賜賞を受賞。69年から亡くなるまでの30年を町田の地で過ごした。今年は没後20年の節目。

 複雑な生い立ち、学生運動の果ての自殺未遂、出征と妻子の戦災死、スランプ―。激動の時代に数々の苦難を経て、純文学に人生をかけた文士の足跡をたどる。会期中は講演会や朗読会など関連イベントを実施。問い合わせは同館、電話042・739局3420番へ。
(成田真梨子)