白でも赤でもないオレンジワインとは? ブルックリンの超人気ワインバーで出合った

オレンジワインってご存知ですか?

甘そうだけど全然甘くなく、ビター過ぎず、スモークといいますか藁といいますか、そんな独特の味と香りがしながらも、と〜っても軽くて飲みやすいんです。どんなお料理とも合います。

オレンジワインと言ってもオレンジから作られているわけではなく、ちゃんとブドウから作られているんです。(色がオレンジ色なので、そう呼ばれているそう)。白ブドウを使って赤ワインの製法で(皮と種を一緒に醸して発酵させ)作られているワインです。

最近仕事の関係でニューヨークに戻ってきた友人は、これまでニューヨークと東京で飲食系の仕事をしていた飲食のプロ。だけどそんな彼女でさえ聞いたことがなかったそう。

友人がニューヨークに戻ってきた記念として、私が大好きなブルックリンのイタリア系自然派ワインバーのお店「Have & Meyer」に連れて行きました。

お店の雰囲気を、「わぁ、これはニューヨークっぽい」と、すごく感激してくれました。

友人にとっての「ニューヨークらしさ」の定義は

  • 店内暗め
  • お客さんで賑わっている
  • 音楽がガンガンかかっている

「Have & Meyer」の店内は人がすれ違えないくらいとても狭く、私にとってこの店は(行ったことはないけれど笑)ミラノの下町にあるような狭い路地を歩いて辿り着いたところにある、地元の人しかしらない、そんな印象なのです。人によって印象というのはまちまちですね。

ちなみに私にとっての「ニューヨークらしいワインバー」は、アッパーウェストのBar Bouludの方かな。

ま、両方いいワインバーなので、おすすめですが。
さてこの夜は、オレンジワインのAgeno(1杯19ドル)からスタートしましたが、友人も「すごくおいしい!」とお味にもすごく喜んでくれました。

オレンジワインって、ワイン業界やアルコール業界の方ならご存知でしょうが、一般的にはまだ知られていません。でも私は、これからもっとアメリカでもそして日本でも浸透していくんじゃないかなと思っています。それはなぜか?

おいしくて飲みやすいから!

ちなみに「Have & Meyer」は、172種類のワイン、すべてがグラスで注文できます。
珍しいオレンジワインだから、種類少ないのでは?と思うでしょうが、オレンジワインだけで38種類もそろっているんですよ!

友人曰く、(以前働いていた)ニューヨーク(トライベッカ)のレストランでは、「グラスで注文できるのは5本だけだったけど、それでも捌けるのが大変だった。この店はどうやって、172種類も実現できてるのかな?」と不思議そう。

私は「ワイン専門バーか否かの違いでは」と、その場で浮かんだことをまことしやかに言ってはみたけど、実際のところどうなんだろう?

この日は土曜日の夜で店は忙しく、オーナーのアレサンドロとはほとんどお話できなかったから、次回お店が落ち着いた日に聞いてみようと思います。

生麺パスタとか、パン、黒トリュフのかかったブラッターチーズなど食べ物もおいしいし、とてもいいワインバーですよ。ニューヨーカーが敏感の、グルテンフリー、ヴィーガンメニューもあります。

私が以前取材した記事は こちら からお読みただけます。

Text and Photo: Kasumi Abe 無断転載禁止

© 安部かすみ