「国全体が監獄」国連報告者、北朝鮮の人権問題で

北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は24日、国連で北朝鮮の人権問題を扱うキンタナ特別報告者の訪韓(7~11日)について、「北南関係の発展に水を差そうとする招かざる客の無分別な妄動」と非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

キンタナ氏は韓国に滞在中、政府高官や大韓赤十字社、国家人権委員会の関係者、市民団体などと面談。最終日の記者会見では「(南北の)鉄道連結など建設事業に参加する北朝鮮の労働者にどのような労働基準を適用するのか、はっきりとした合意がなければならない」などと指摘した。

また脱北者の韓国定着を支援する「ハナ院」を訪れ、最近北朝鮮から脱出した人たちと面談したキンタナ氏は、「北朝鮮の人権の現実は変わっておらず、相変わらず深刻」と説明。「国全体が監獄」であるとしたある脱北者の言葉を紹介した。

論評はこれに対し「悪らつな反朝鮮『人権』謀略騒動は北南間に不信と対決を助長させ、和解と協力を阻む」ものだと非難した。

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