トラック運転手(ドライバー)の給料ってどうなの? 就職に役立つ資格とは?

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トラック運転手(ドライバー)というと、「長時間・長距離にわたってトラックを運転し、荷物を届ける仕事」といったような漠然としたイメージをお持ちの方が多いかもしれません。

実はトラック運転手(ドライバー)といってもその仕事内容は様々。運転するトラックのサイズや輸送する荷物の種類、所持する資格によって大きく異なり、それに応じて給料も大きく変化します。そのため、トラック運転手(ドライバー)の給料を知るには、まずこの仕事に関する幅広い知識が必要となります。今回はそんなトラック運転手(ドライバー)の仕事についてご紹介します。

トラック運転手(ドライバー)の仕事内容

トラック運転手の仕事は主に以下の4つに分類することができます。

積み込み

トラック運転手(ドライバー)は、倉庫や工場などへ行くと最初に荷物の積み込みを行います。ただしこの作業は小型・中型トラックであれば運転手自身が行うことが多いですが、大型トラックとなると積み込む荷物の量が多いため、倉庫や工場にいる複数の作業員が行ってくれることがほとんどです。

またこの積み込み作業を行う際には、積み込む荷物の配送先をあらかじめ端末で読み込む作業なども同時に行うことがあります。

輸送

荷台に荷物を積み込んだら、続いては輸送を行うことになります。輸送先は遠方の倉庫や工場から近隣の個人宅まで様々。仕事を探す際にはこの点も確認しておくのがよいでしょう。

またほとんどの場合、輸送は配達日や時間が決められていますので、とりわけ長距離輸送の場合、そのことをよく考えながら休憩時間をはさむといった工夫も必要になります。

荷下ろし

輸送先に到着したら受付などを済ませ、荷下ろしを行います。この作業も小型・中型トラックでは基本的に運転手自身が行いますが、荷物が多い場合は輸送先の作業員が代わりに行ってくれることもあります。

荷下ろしが完了したら荷物の過不足がないことを輸送先に確認してもらい、その仕事は終了です。

(個人宅への)配達

トラック運転手(ドライバー)の仕事には、倉庫や工場への輸送だけでなく、個人宅への配達作業もあります。このような種類の仕事では、より多くの配達先へ向かわなければならないため、効率よく配達できる順番を考えながら仕事を行うことも重要な作業のひとつとなります。

トラック運転手(ドライバー)の給料

トラック運転手(ドライバー)として働く方の平均スペックは、普通・小型トラックの運転手(ドライバー)で年齢45.8歳、勤続年数10.2年、大型トラックの運転手(ドライバー)が年齢47.8歳、勤続年数11.2年となっています。

続いては、このスペックを参考にトラック運転手(ドライバー)の給料を時給、月給、賞与、年収に分けてみてみましょう。

時給

長距離トラック運転手(ドライバー)は基本的にフルタイム勤務となるため、正規社員として働いている人が多いですが、個人宅への荷物の配達を行うトラック運転手(ドライバー)の仕事は時給制のアルバイトとして募集されていることも少なくありません。このような時給制で働くトラック運転手(ドライバー)の場合、平均時給は1,358円となっており、他の業種でアルバイトとして働く場合に比べると若干高い水準になっています。

月給

フルタイムで働くトラック運転手(ドライバー)は、月給制で働くのが基本となっています。平均月給はトラックのサイズによって差があり、普通・小型トラック運転手(ドライバー)の場合は31万6,900円、大型トラック運転者(ドライバー)の場合は35万3,200円となっています。また長距離ドライバーの場合は残業をしなければならないことも多く、その分月給は高くなりやすいといえます。

賞与

トラック運転手(ドライバー)の賞与もまた、月給と同じように運転するトラックの大きさによって差があります。普通・小型トラック運転手(ドライバー)の場合、平均賞与額は34万3,500円であるのに対し、大型トラック運転者(ドライバー)は30万1,500円となっており、興味深いことに賞与は月給とは逆で、大型トラックよりも普通・小型トラックの運転手のほうが高いという傾向があることが分かります。

推定年収

以上のデータから平均年収を算出すると、

普通・小型トラック運転手(ドライバー)

380万2,800円(月収 × 12カ月分)+ 34万3,500円 = 414万6,300円

大型トラック運転手(ドライバー)

423万8,400円(月収 × 12カ月分)+ 30万1,500円 = 453万9,900円

となります。

【出典】「製造業求人情報サイト『工場ワークス』 2018年10月度 製造業平均賃金調査」
https://interworks.jp/press/686

【出典】「平成29年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
資料:「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
http://urx2.nu/OsKk

トラック運転手(ドライバー)に必要な資格

必須の資格

トラック運転手(ドライバー)として働くためには自動車運転免許が必要です。具体的には、運転する車の大きさに合わせて

・「普通自動車運転免許」
・「中型自動車運転免許」
・「大型自動車運転免許」

のいずれかが必要となります。

取得していると役立つ資格

以下の資格はトラック運転手(ドライバー)として働く上で絶対に必要なものではありませんが、持っていると携われる仕事が増えるため、取得を検討してみるとよいでしょう。

1. 牽引免許

牽引(けんいん=引っぱること)免許を持っていると、車を運転しながらボートなどの大型の荷物を牽引できるようになります。トラック運転手(ドライバー)の場合はより多くの種類の荷物を輸送できるようになることから、特に大型トラック運転手はこの資格を取得するのがおすすめです。

2. フォークリフト運転技能者

フォークリフトを運転できると、積み込みや荷下ろしの手間を省けるほか、大型の荷物を自力で積み込み・荷下ろしすることができるようになります。倉庫や工場間で荷物の輸送をしているトラック運転手(ドライバー)は取得を考えてみるとよいでしょう。

トラック運転手(ドライバー)が給料アップを目指す方法

資格を取得する

大型トラックを運転できると運べる荷物が多くなるため、給料は上がります。また上述のとおり大型トラックの運転手は牽引免許を取得するとさらに携われる仕事が多くなるため、その分の給料アップも可能となります。牽引免許以外の免許でも、取得者に別途手当を支給している会社が多いことから、手当をもらうことを目的として新たに免許を取得するのもおすすめです。

とにかく多くの荷物を配送する

トラック運転手の給料は歩合制となっていることもあります。よって、とにかく多くの荷物を輸送すれば、それに見合った給料をもらうことができます。そのためには混雑しない道や渋滞に遭遇してしまった場合の抜け道なども覚えておき、効率的に輸送できるようにしておくことも重要です。ただし「安全第一」は常に意識し、十分な睡眠をとっていない状態での運転などは絶対に避けなければなりません。

安定を目指すなら建設関係の仕事がおすすめ

一般的な荷物の輸送状況には波があり、繁忙期と閑散期で給料に大きな差が出てしまうこともあります。そのため、一時的に給料が多くなったと感じていても、長期的にみると収入額は大して変わらないということもあり、安定を目指したほうが長期的な意味での給料アップを目指せることもあります。このような安定を目指すなら、年間を通して仕事量の増減が少ない建設関係の仕事を探してみるのがおすすめです。

正しい選択をすることが収入アップのカギ!

トラック運転手(ドライバー)の仕事は、働き方や利用できる資格の種類が多いことから選択肢が多く、比較的自由度の高い仕事だといえます。この仕事に就き、より多くの収入を得るためには、これらの選択肢の中から自分にとって正しいと思えるものを選ぶことが重要だといえるでしょう。

またトラック運転手(ドライバー)の仕事は未経験でも必要な運転免許さえ持っていれば行えますが、収入アップのためには資格を取得する必要があるため、働きながら資格取得のための勉強をする、といった努力ができる人ほど、この仕事に向いているといえるでしょう。

制作:工場タイムズ編集部