国立大学協会、個別学力検査の問題・解答は原則公開の方針

©株式会社イード

国立大学協会

国立大学協会は2019年1月24日、「国立大学の入学者選抜に係る試験問題および解答例等の公表の取扱いに関する方針」を取りまとめ、公表した。個別学力検査における試験問題やその解答について、試験実施後速やかに原則公開する考えを示した。

2017年度入学者選抜において出題・採点などのミスが判明し、「正解・ 解答例」を公表していないことがミス発見の遅れに繋がったとの指摘がされた。国立大学は、各大学にミスの発生防止とともに、万が一ミスがあった場合に早期に発見することを目指した対応をさらに強く求められているとしている。文部科学省も「平成31年度大学入学者選抜実施要項」にて、入試情報の取扱い、入学者選抜の実施に係るミスの防止について記載内容を追加しており、全大学へ再発防止策の徹底を周知している。

国立大学協会では、国立大学が一丸となって今後も出題・採点などのミスの防止、早期発見などに取り組むため、平成11年(1999年)の 「国立大学の入試情報開示に関する基本的な考え方」を維持しつつ、試験問題および解答例などの公表の取扱いについての方針を定めたという。

試験問題は、各大学・学部のアドミッションポリシーに基づき作成されるものであり、大学が求める人材を示すことのできる手段であるとし、国立大学として公正な入学者選抜を実施する観点から公表することを原則とする。また、正解や解答例についても原則公表としており、「平成31年度大学入学者選抜実施要項」で示された取扱いに沿う対応をとる。

なお、公表の際に、試験問題中の著作物の権利処理が困難である場合には、著作物名を明示するなどして問題の内容が明らかになるよう努める。一義的な解答が示せない記述式の問題などは、原則として出題の意図、複数のもしくは標準的な解答例などを公表する。

公表の時期については、試験実施後速やかに公表することが望ましいとした。受験者自らが解答の正誤を確認し、多くの関係者がチェックする機会を設けることで、出題・採点などのミスがあった場合に受験生が不利益を被ることを防止する。すべてについて公表が間に合わない場合にも、少なくとも次年度以降の受験者が学習上参考にできるよう、可能な限り早期に公表することを明記。

公表の方法については、Webサイトにおける掲載、窓口配布、指定場所による閲覧など、可能な限り広く一般に供することができる方法で、各大学が適切に公表する。

「国立大学の入学者選抜に係る試験問題および解答例等の公表の取扱いに関する方針」は、国立大学協会Webサイトに掲載されている。

黄金崎綾乃