暗い雲の中で生まれる星々が映す芸術作品

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掃天観測用高性能カメラ「ACS」で捉えた「M17」は、用いる望遠鏡によって白鳥の様に見えたり、Ωの形に見えることから「白鳥星雲」や「オメガ星雲」とも呼ばれ、射手座の方向約5500光年の距離に位置しています。

散光星雲である「M17」は。直径約15光年あり星間物質の雲を合わせると約40光年程と考えられているもっとも明るく巨大な星形成領域の1つ。所々オリオン大星雲に似た構造を持っています。

カラフルな色彩は、新しく誕生した星から放出される強力な紫外線によるもの。水素・窒素・酸素・硫黄などを、4つの波長で捉え青・緑・赤の疑似カラーで表示。その三原色のグラデーションによって宇宙の神秘的な芸術作品を作り上げられています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光(B/OIII/Hα)、赤外線(I)のフィルターを用いて撮影され、2002年4月に公開されたものです。
なお、「M17」はニュージェネラルカタログでは「NGC 6618」となりますが、前出以外の愛称として「チェックマーク星雲」「蹄鉄星雲」など、有名な星雲だけに様々な異名が付けられています。

Image Credit:NASA, Holland Ford (JHU), the ACS Science Team and ESA
■Hubble’s newest camera eyes hotbed of star formation
https://www.spacetelescope.org/images/heic0206d/