センバツ県勢2校 明豊・10年ぶり 大分・初の“春”【大分県】

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センバツ出場を決め、喜ぶ明豊ナインら=25日午後、別府市実相寺
センバツ初出場が決まり、喜びを爆発させる大分の選手たち=25日午後、大分市明野高尾

 長らくセンバツ舞台から遠ざかっていた県勢に吉報が届いた。第91回選抜高校野球大会の出場校(32校)を決める選考委員会が25日にあり、明豊(10年ぶり3回目)、大分(初)のダブル出場が決まった。待ちに待った知らせに、両校の選手たちは歓喜に沸いた。

 選考の重要資料となる昨秋の九州大会の戦いぶりが評価された。県第1代表の明豊は1回戦で鹿屋中央(鹿児島)に7―3で逆転勝ちし、続く準々決勝は8回コールドで長崎商を、準決勝も2桁得点で日章学園(宮崎)を下した。決勝は筑陽学園(福岡)に5―7で惜敗したが、総合力の高さが光った。

 県第2代表の大分はエースを軸にした堅守で初出場を手にした。初戦は長崎南山を4―1で下し、準々決勝では先行してリズムをつかみ、神村学園(鹿児島)に8―1で大勝した。準決勝で筑陽学園と延長12回を戦い、決勝進出はならなかったが、粘り強さを示した。

 このほか前回大会準優勝の智弁和歌山などが選ばれた。昨年の甲子園の春夏を制し、史上初の甲子園3連覇を狙った大阪桐蔭は選出されなかった。また戦力以外の要素を加味する21世紀枠は、石岡一(茨城)、富岡西(徳島)、熊本西の3校が選出された。

「今宮超え」へ闘志新た

 明豊は今宮健太(現ソフトバンク)を擁して臨んだ2009年以来のセンバツ出場となった。午後4時前、既に練習中だった選手たちは川崎絢平監督から知らせを聞くと、「待ってました」とばかりに喜びを爆発させた。だがすぐに表情を引き締めて練習を再開した。

 昨秋の九州地区大会で準優勝してつかんだセンバツ切符。表悠斗主将(2年)は「一番はうれしい思いでいっぱい」と喜びながらも、気持ちは既に甲子園での戦いに。「もっとこの冬で体を大きくし、今宮さんたちを超えたい」と意気込んだ。

 ナインも同じ思い。強力打線の主砲を担う野辺優汰(同)は「甲子園に行くことが目標じゃない。チーム、個人で力を発揮し、どんな相手でも堂々と戦い抜く」と抱負。左腕エースの若杉晟汰(1年)も「さらに体をつくり、持ち味でもある右打者へのインコースの直球など、チームが勝てる投球をしたい」と思いをはせた。

8強以上目標

 明豊・川崎絢平監督の話 生徒が頑張ってつかんだ切符。ただ甲子園で勝つことを目標にやってきたチームで、まだ何もなしていない。残り2カ月でさらに競争の中でチーム力を高め、学校史上最高の8強以上を目指していきたい。

甲子園初勝利を目指す 大分

 夏は2度の出場経験があるが、春は初めてとなる大分。グラウンドで練習中、小山康直校長から吉報が届くと、部員57人は喜びを爆発させた。足立駿主将(2年)は「出場が決まった瞬間、続けてきた猛練習を思い出した。ほっとすると同時に、やってやろうという気持ちになった」と決意を新たにした。

 九州大会後、それぞれが課題と向き合い、レベルアップに努めてきた。エースの長尾凌我(同)は体重を増やし、筋力もアップ。「打者の近くで変化するボールが自分の持ち味。持てる力を出し切りたい」と抱負。打撃練習に時間を割いてきた打線を引っ張る中尾拓士(同)も「みんな打球が鋭くなり、飛距離が伸びた」と手応えをのぞかせ、「甲子園で本塁打を打ちたい」と意気込んだ。

 初のセンバツで甲子園初勝利を目指す大分。足立主将は「頂点まで駆け上がり、自分たちの代で歴史をつくる」と活躍を誓った。

投打ともに力

 大分・松尾篤監督の話 ずっと不安だったので、出場が決まって安心した。自分たちで考えて野球ができるメンバーがそろっており、投打ともに力をつけてきた。甲子園の雰囲気にとらわれすぎず、目の前の試合をしっかり戦っていきたい。

持ち味発揮して

 広瀬勝貞知事の話 明豊高校、大分高校の皆さん、選抜大会出場決定、誠におめでとうございます。本県から2校出場は10年ぶりの快挙です。両校野球部のたゆまぬ努力と関係者のご支援のたまもの。この日を待ち望みながら厳しいトレーニングを積み重ねてきたことと思います。それぞれの持ち味を発揮し、県民に大きな感動を与えてください。両校の決勝戦を期待しながら応援します。