イチロー満票殿堂入りへMLB公式が「6つの理由」特集 「唯一無二の野球選手」

マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

MLB公式サイトが「イチローが次の満票殿堂入となるべき6つの理由」を特集

 元ヤンキースのマリアーノ・リベラ氏は史上初となる100%の得票で米野球殿堂入りを果たし話題を集めた。MLB公式サイト内の人気コーナー「CUT4」は「イチローが次の満票殿堂入となるべき6つの理由」と、マリナーズと再契約を果たしたイチロー外野手を特集している。

 マリナーズとのマイナー契約に合意し、選手として復帰することになったイチロー。今シーズンのプレーに注目が集まる中、MLB公式サイト内の「CUT4」はイチローの満票殿堂入りの可能性についてレポートしている。

 記事では今年の米野球殿堂入りでリベラが史上初となる満票で選出されたことを言及し「イチロー以上に相応しい人はいるだろうか。彼は私が今までに見た中で最も唯一無二の野球選手かもしれない。非の打ちどころのないデレク・ジーターなどの今後の殿堂入り候補が満票選出される可能性があると多くの人が思っているが、私は誰も、キャプテンですら、イチロー以上にその栄誉に値しないと思う」と、イチローを称賛している。

最も人気の野球選手、ヒットキング、永遠にプレーなど6つの理由

 そして、イチローがリベラに続く満票殿堂入りに値する6つの理由を以下の通りに綴っている。

1.彼は史上最も人気のある野球選手である

「彼はアメリカでも愛されたが、彼がこれほどにまでアメリカで象徴的なのは、誰も本当に彼のことを嫌っていないからである。この男に敵、ブーイングする人、ヤジを飛ばす人はいなかった。皆に愛された本当にユニークなスポーツ選手である」

2.彼は史上最高のヒットキングである

「4367安打、これはピート・ローズのキャリア通算安打よりも111本多い。もちろん、イチローはNPBのレベルの恩恵を受けたと議論することもできるが、彼がメジャーに27歳までこなかったのは彼のせいではない。しかも、日本の野球シーズンはMLBよりも約30試合少ないので、実際はイチローがアメリカでキャリアずっとプレーしていたら、今よりもヒットを打っていたかもしれない」

3.彼は野球のグローバル化に貢献した

「1990年代にヒデオ・ノモが成功したことにより、日本人投手がメジャーで成功できると証明されたが、イチローが現れるまでは、日本人打者に同じことができるか人々は懐疑的だった。つまりイチローがシアトルに現れ、ライバルたちを圧倒し、ショウヘイ・オオタニなどの日本人選手たちがアメリカで自分の力を見せたいと思える刺激を与えたのだ」

4.彼はよく引用される

「素晴らしい引用を絶えず生むのは誰か? イチローである」

5.彼は永遠にプレーする

「イチローは1992年にプロ野球で初出場した。これはマニー・マチャド、ムーキー・ベッツ、ブライス・ハーパーが生まれた年である」

6.彼は誰よりも野球を愛している

「昨季フロント入りし、ダグアウトから試合を見ることができない時でさえ、イチローは毎回勝利の後にフィールドに先頭を切って入る選手の1人であり、定期的に打撃練習をし、若手打者を常にサポートしていた。27年経っても、彼がまだ野球をこれほどまでに愛しているということは美しい」

 日本人野手としてメジャーリーガーの道を切り開き、そして数々の記録を生み出してきたイチロー。米国でも最大級の賛辞を受け日本人初となる米野球殿堂入りにも期待がかかるが、まずは日本で行われる開幕戦でプレーする姿をファンは待ちわびている。(Full-Count編集部)

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