啓新高校、甲子園はチーム力で挑む

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センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる啓新高校ナイン=1月25日、福井県福井市の啓新高校

 「よっしゃあ!」「待ってろ甲子園」。学校初の快挙に、啓新高校(福井県福井市)の選手たちは感情を爆発させた。創部7年目でつかんだ、悲願の甲子園切符。穴水芳喜主将は「自分たちの力じゃここまでこられない。先輩が土台をつくってくれたおかげ。感謝の思いをプレーで見せたい」と声を弾ませた。

 前チームは4番エースの上ノ山倫太朗、その前には牧丈一郎(阪神)がいたが、「このチームには大黒柱がいない」(穴水主将)。絶対的な選手がいないからこそ、新チーム結成以来「全員で戦う」組織力を高めてきた。植松照智監督は「(他の出場校と比べ)技術的な面は厳しいかもしれないが、泥臭さは負けない。チーム力でぶつかるしかない」と力を込める。

 勝利の大きな鍵を握るのは投手陣だ。県大会1回戦以外はすべて継投しており、さらに全体の底上げが期待される。エース安積航大は「チームを勝たせる投球をしないと」ときっぱり。昨秋は9試合で自責点ゼロだった浦松巧は「出番が1回でも、打者1人でも全力投球するだけ」と意気込んだ。

 投手陣に負けじと野手陣も闘志を燃やす。「秋よりも個々の力は上がっている。チーム力だけじゃないところ見せたい」と濱中陽秀。初の大舞台にも気負いはない。待ちわびた聖地で「啓新」の名をとどろかす。

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 第91回選抜高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園球場)の出場32校を決める選考委員会は1月25日、大阪府大阪市内で開かれ、福井県勢は啓新が北信越地区代表に選出された。啓新は創部7年目で春夏通じ初の甲子園出場となる。