俳優で長唄三味線奏者の山口崇さんが邦楽コンサート

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約10年ぶりとなる公演に意気込む山口崇さん(前列右から2人目)と関係者ら=洲本市文化体育館

 兵庫県南あわじ市出身で、長唄三味線奏者としても知られる俳優山口崇さん(82)や、淡路市出身の箏奏者大歳久美子さんらによる邦楽コンサート「今いちどみんなで ありがとう淡路島」が3月28日、洲本市文化体育館(同市塩屋1)で開かれる。共演する島の高校生らとの総稽古を終え、山口さんらは「淡路の縁だからこそできるコンサート。いい公演になりそうな予感」と意気込んでいる。(赤松沙和)

 テレビや舞台での俳優活動のほか、杵屋巳楓の名で長唄三味線の演奏にも取り組んできた山口さん。「ほんまもんの邦楽を淡路の人に届けたい」と、2006年から3年間、長唄や箏、三味線などの若手演奏家らとともに淡路島で公演した。大好評だった前回から約10年がたち、当時の実行委員らの「もう一度淡路島ですばらしい舞台を」という熱意に山口さんが応える格好で実現した。

 公演は2部構成。1部は、芝居好きの化けダヌキが登場する島の民話を題材に、淡路人形浄瑠璃や箏演奏などを盛り込んだ音楽劇「芝右衛門狸」を上演。脚本と語りを山口さんが担当し、洲本高、淡路三原高の生徒らも出演する。2部は、邦楽の世界で活躍する山口さんの家族をはじめ、プロの演奏家らによる本格的な演奏が楽しめる。津名高生が舞台転換、洲本実業高生が背景画制作を担い公演を支える。

 今月19日には、高校生らと総稽古を実施。監修を務める、阿那賀診療所(南あわじ市)院長で作家の大鐘稔彦さんも見守る中、山口さんの語りに合わせて演奏や人形の動きなどを細かく確認。生徒たちも本番に向けて意識を高めた様子だった。

 箏を演奏する洲本高校邦楽部2年の辰山舞さん(17)は「有名な方々と同じ舞台に立つのは緊張する。本番まで稽古に励んで、ありがとうの気持ちを込めて演奏したい」と話した。山口さんは「淡路島は芸能の宝庫。島と伝統芸能の良さが伝わる公演にしたい」と意気込んだ。

 午後6時半開演。全席指定。SS席6千円、S席5千円、A席4千円、B席3千円(当日券はそれぞれ500円増し)。購入、問い合わせは事務局の中村さんTEL0799・22・3264