山岳遭難最多132件 昨年県内 登山者増、熱中症で

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 2018年に群馬県内で発生した山岳遭難は前年より28件増の132件、遭難者は35人多い153人だったことが26日までに、県警のまとめで分かった。死者・行方不明者は17人で、いずれも統計を始めた1986年以来、最多となった。登山者の増加や記録的な猛暑で熱中症による遭難があったことなどが影響したとみられる。

 地域課によると、月別では7月が22件と最も多かった。夏から秋にかけての遭難が多く、7~11月に全体の約6割に当たる82件が集中した。

 山岳別にみると、妙義山系が大幅に増えた。前年より10件増の19件発生し、11人多い21人が遭難。死者・行方不明者は5人と最も多かった。険しい岩場が多い一方、交通アクセスの良さなどから登山経験の浅い人や技術の未熟な人も登り、遭難するケースが目立つという。最多は谷川連峰(26件30人)で、尾瀬(24件25人)、妙義山系の順。

 原因別では、初めて熱中症が9件記録された。登山中の水分補給や登山前からの体調管理が不十分だった登山者が熱中症になったとみられる。多かったのは滑落32件、道迷い30件、転倒27件だった。
 65歳以上が60人で、全体の約4割を占めた。

 登山届(登山計画書)の提出は前年より4千件多い2万3497件だったものの、遭難したケースで提出していたのは33件(25%)にとどまった。

 同課は「体力と技術、経験に応じた山を選び、無理のない計画が肝心。家族や周りの人に登山計画を伝えた上で出掛けてほしい」と呼び掛け、登山届の提出も促している。