「いざ」備え防災意識を 消防士が心肺蘇生法を伝授 横浜

 日常の「いざ」に備えて応急手当ての知識や方法を学ぶワークショップが26日、JICA横浜(横浜市中区新港2丁目)であった。現役消防士による指導で、参加者が心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方などに理解を深めた。

 大規模災害への防災意識を高めてもらおうと、開催中の企画展示の一環としてJICA横浜が主催した。青年海外協力隊としてコスタリカに派遣された経験を持つ横浜市消防局西消防署の高橋哲さん(38)が講師を務めた。

 救急隊員として活動する高橋さんは、心停止後に蘇生処置をするかどうかが生存率に大きく影響すると説明。人形を使って心臓マッサージを実演し「肘を伸ばして力強く、1分間に100~120回程度押し続けることが重要」とアドバイスした。

 参加した団体職員の女性(48)は「テレビで見たことはあったが、実際に心臓マッサージをやってみると思っていた以上に大変だった」と話していた。

 このほか、青年海外協力隊経験者2人による講演もあった。

高橋さん(右から3人目)のアドバイスで心臓マッサージを体験する参加者ら=横浜市中区新港2丁目のJICA横浜

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