田澤がカブスとマイナー契約 招待選手としてキャンプ参加へ

カブスはメジャー経験豊富な投手の獲得を続け、選手層に厚みを加えている。670・ザ・スコアのブルース・レバインによると、カブスはメジャー通算350登板の実績を誇るリリーフ右腕、ジョージ・コントスとスプリング・トレーニングへの招待が含まれたマイナー契約を結ぶことで合意。さらに、シカゴ・トリビューンのマーク・ゴンザレスによると、カブスは同様の契約を田澤純一とも結ぶようだ。昨季、防御率7点台という自己ワーストのシーズンを過ごした田澤は、招待選手の立場から開幕ロースター入りを目指すことになった。

カブスは先日、フリーエージェントのリリーフ右腕、ブラッド・ブラックと契約合意に至ったことが報じられており、ブラックのほか、ペドロ・ストロップ、スティーブ・シーシェック、マイク・モンゴメリー、カール・エドワーズJr.、ブライアン・ダンシング、ブランドン・キンツラー、タイラー・チャットウッドの8人で開幕時点でのブルペンの顔ぶれは固まったと見られている(クローザーのブランドン・モローは右肘手術の影響により出遅れが確実)。ほかにもランディ・ロサリオ、カイル・ライアン、ローワン・ウィック、ディロン・メープルズといった候補がおり、田澤が厳しい立場に置かれていることは間違いない。ロースター入りのためには猛烈なアピールが必要になるだろう。

現在32歳の田澤は、昨季マーリンズとエンゼルスで合計31試合に登板して1勝1敗、2ホールド、防御率7.07に終わった。5月にマーリンズを解雇され、6月にタイガースとマイナー契約を結んだものの、メジャー昇格を果たせないまま解雇。その後、7月にエンゼルスとマイナー契約を結び、9月のロースター枠拡大に伴ってメジャーへ昇格して9試合で防御率2.25と結果を残した。2013年から5年連続50試合以上登板と実績は十分であり、昨年9月のピッチングを続けることができればロースター入りのチャンスはあるはず。メジャー10年目のシーズンを迎える右腕の奮起に期待したい。

© MLB Advanced Media, LP.