移籍志願のタイガース・カステヤーノス トレード交渉は行われず

ニコラス・カステヤーノス(タイガース)の代理人を務めるデービッド・ミーターは、地元メディアのデトロイト・フリー・プレスに対してカステヤーノスがトレードによる移籍を希望していることを伝えていた。しかし、タイガースのアル・アビラGMは、カステヤーノスに関するトレード交渉は現在行われておらず、26歳の外野手がタイガースの一員として数週間後に迫ったスプリング・トレーニングの開始を迎え、レギュラーシーズン開幕戦のラインナップにも名を連ねる可能性が高いことを明らかにした。

カステヤーノスが移籍を志願したことについて、アビラは「彼は自分の意思をハッキリさせておきたかったんだろう。それは悪いことではないよ」とコメント。さらに「だからといって、それがチームや彼のパフォーマンスに影響を与えるわけではない。彼はタイガースの一員としてスプリング・トレーニングを迎えるためにしっかり準備を進めてくれるはずさ」と語り、カステヤーノスのトレード交渉を積極的に行う意思がないことを明言した。

MLB公式サイトでタイガースの番記者を務めるジェイソン・ベックによると、昨季タイガースの主砲として打率.298、23本塁打、89打点、OPS.854をマークしたカステヤーノスに対し、今オフに入ってから複数のチームがトレードの問い合わせをしてきたという。しかし、トレード交渉は初歩的な段階から進展せず、本格的な交渉には発展しなかったようだ。

関係者がベックに伝えたところによると、タイガースはカステヤーノスの価格をかなり高く設定しており、トレードに際して大きな対価を求めているという。しかし、カステヤーノスは今季終了後にフリーエージェントとなり、なおかつ三塁と右翼の守備には大きな疑問符が付く選手であり、タイガースの要求に見合うオファーを提示するチームが現れないのは当然と言える。カステヤーノスがフィットすると見られていたドジャースはA.J.ポロック、ブレーブスはニック・マーケイキスと契約して外野手補強を終えており、カステヤーノスはこのままタイガースの一員として2019年シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。

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