大分で原子力防災研修 愛媛県 事故に備え2月【大分県】

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大分県から最短45キロ先の対岸にある四国電力伊方原発。来月、愛媛県主催の防災研修会が初めて大分で開催される=愛媛県伊方町

 【大分合同・愛媛伊方特別支局】四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の事故に備えて2月、原子力防災に関する同県主催の研修会が初めて大分県で開かれることになった。大分の自治体職員らが参加し、同原発の地震・津波対策や放射線測定器の取り扱い方法などを学ぶ。両県は「防災対策や連携の充実を図りたい」と説明する。

 研修会は従来、国が全国の原発立地県で行政の防災担当者らを対象に開催。放射線の基礎知識などをテーマにしてきた。本年度から実施主体は立地県へと変更し、内容も地域の実情に応じてそれぞれ検討することになった。

 大分県は伊方原発から最短45キロ先の対岸にある。愛媛県は30キロ圏内の山口県に加え、伊方町民の広域避難先にもなっている大分を研修会の参加対象にした。23日に愛媛県八幡浜市で開き、松山市(2月5日)と大分市(同20日)でも計画している。

 愛媛県原子力安全対策課によると、当日は被ばく対策や重大事故時の避難計画などを説明する。各会場とも、研修会翌日には伊方原発の視察を予定している。

 大分県は2011年の東京電力福島第1原発事故を踏まえて14年から計4回、県内の市町村と合同で伊方原発を視察した。直近の昨年1月は、安東隆副知事や県内10市の防災責任者ら33人が現地で安全対策を確認した。15年からは海路で避難する伊方町民を大分県で受け入れる防災訓練を年1回実施している。

 四国電は伊方1、2号機の廃炉を決定。司法判断で運転を禁じられていた3号機が18年10月に再稼働した。