レッズがマーリンズ・リアルミュート獲得への動きを本格化

ナ・リーグ中部地区においてカブス、ブリュワーズ、カージナルスの「3強」の争いに割って入るために、今オフのレッズは積極的な補強を進めている。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、レッズのディック・ウィリアムス野球部門社長とニック・クラールGMはJ.T.リアルミュート(マーリンズ)獲得に向けてのトレード交渉を本格化させているようだ。マーリンズ側が要求する対価のクオリティは依然として非常に高いと見られているが、レッズのリアルミュート獲得は実現するのだろうか。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、マーリンズがレッズのトップ・プロスペクト4人に興味を示していることを伝えている。その4人とはニック・センゼル、テイラー・トラメル、ハンター・グリーン、ジョナサン・インディアであり、いずれも先日発表されたばかりのMLB Pipelineによるプロスペクト・ランキングTOP100にランクインした超有望株だ。MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロによると、昨年のドラフトで全体5位指名を受けたインディアの名前が交換要員の1人として浮上しているようだ。

マーリンズはトップ・プロスペクトに加えて、リアルミュートの代役となるメジャーレベルの捕手と優秀なプロスペクトをもう1人要求すると見られており、レッズの正捕手であるタッカー・バーンハートが交換要員に含まれる可能性もある。現在28歳のバーンハートは、2017年のゴールドグラブ賞受賞者であり、レッズとの契約を最大2022年まで残している。マーリンズにとって、この上ない獲得候補だろう。

最大4年保有できるバーンハートを放出して保有期間が2年のリアルミュートを獲得するのは理にかなっていないようにも思われるが、この動きはレッズが今季の戦いを重視していることの表れなのだろう。なお、リアルミュート争奪戦はパドレスとドジャースの2球団がフロントランナーと見られており、ブレーブスなど他球団も興味を示していることが報じられている。

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